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ゲルググSEED DESTINY
第五十三話 ネオは戦場へ行った
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既に捕捉しており、ルートの予想も出来ている。後は目標地点まで到達後に待ち伏せするだけだった。

「恨むんなら自分たちの行いを恨めよ……ドンパチやってりゃ前大戦の英雄だろうが何だろうが、敵なんだからな―――」

広大な宇宙の中で予想通りの航路を渡ってきたアークエンジェルを視界に捉える。

「始めるぞ、イアン―――状況次第じゃ、いつも通り指揮を任せるからな」

「あまり頻繁に任されたくないのですがね……了解しました、大佐殿」

「悪いな、いつも無茶ばかり言って―――これより本艦は、敵艦アークエンジェルを討つ。ゴットフリート照準、MS隊発進準備を進めろ。ミラージュコロイドを解除と共に一斉射撃―――先制攻撃に主砲とミサイルの豪雨をお見舞いしてやれ!」

ガーティ・ルーのMS隊は105スローターダガーやNダガーNを中心に出撃準備を整え、ロッソイージスとネロブリッツの二機も準備が整う。ネオの乗るライゴウとアウルの新型機に関しては状況を見て投入する予定だ。何せ相手はあの不沈艦と名高いアークエンジェルなのだから。備えはいくらあっても問題ないだろう。
巨大な戦場から離れた一角で彼らの戦場は今まさに始まる。







ネオ達が狙っていることなどつゆ知らず、アークエンジェルのクルーはレクイエムやコロニーレーザーについて色々と話し合っていた。

「まだ、ラクス様との連絡は取れないのかい?」

「ええ―――エターナルとの連絡は第一中継点へと向かうという報告以来ないみたいね……」

レクイエムを止めるために動いたという報告を最後にエターナルの情報が途絶えており、ヒルダ達は艦橋に上がってマリューにエターナルからの連絡が来ていないかを確かめるが、未だ報告は得られず、状況は芳しくないと言えた。

「畜生、これだから地上に降りるのは反対だったんだ―――ラクス様の命令だから聞いたけど、こんな事なら無理矢理にでも残っておくんだった……」

「……最悪、あの砲撃に巻き込まれたことも考慮しなくてはならないな」

「バルトフェルドさん!?」

バルトフェルドの言葉に艦橋のクルーの空気が重くなる。ヒルダに限っては殺気すら見せる始末だ。

「すまんな―――だが、事実としてそういった事を考慮に含めなくてはならんだろう―――違うかね?」

確かにそうだろう。彼女たちは落とされたのかもしれない。そういう事実として落とされた可能性を考慮しておかなければ、彼らはいもしない生存者を求めて彷徨う事となってしまう。

「ともかく、スカンジナビアの助力のおかげで宇宙にも上がってこれたんです。僕たちは一刻も早く、あの兵器を止めなくちゃいけないんだ」

「―――まあ、確かにキラ君の言うとおりだな。エターナルの捜索も当てもなく探すわけにはい
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