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生前

[2]次話
彼が天才と呼ばれたのは、いつからだろう。小さい頃から勉強に関する本を読んでいた彼は、あんぱんのヒーローのアニメやネズミと人の冒険アニメを見たことがない。いやアニメだけでない、ゲームもほとんどしたことがない。友達と遊ぶときはするのだが自分から進んですることは、なかった。サンタについても五歳の時に気づいた。誕生日には、参考書を頼んでいた。そんな彼は、成績もずば抜けて良くクラスで一番以外だったこことはない。高校一年ながらアメリカの大学からスカウトが来ているほどの天才だ。そんな彼だが決して友達関係は、悪くなかった。彼は、親の願いどうりに育っていた。あることを除いて。親の彼に対する唯一の願い、それは、賢くなくてもいいからゲームをしてほしい。

2013年9月12日
彼いや、卯月リョウは、幼馴染みの桐本一葉と共に学校に登校していた。
「ヤバい!!ヤバい!!遅刻するー」
「お前が寝坊するからだバカ」
「そういうあんたは、自由登校なんだから行かなくてもいいんじゃないの?」
「今日の三時間めは、テストなんだよ」
リョウの通う学校は超名門校だが自主勉強を推進しているため学校にはテストの時以外は、登校しなくても起こられることはないのだが欠点を採ればそく退学と厳しいルールとなっている。
二人は、大通りの信号に差し掛かった。信号は、青になっており一葉は止まることなく渡ろうとする。しかしその時だった。大型トラックがもうスピードで一葉に向かっていく。それに気づいたリョウは、全力ダッシュで走り出す。どうでもいいかもしれないがリョウは、五十メートル七秒前半という記録を持っている。あっという間に一葉の近くに来たリョウは、その勢いのまま一葉に体当たりする。その勢いで一葉は、反対側の歩道に飛ばされる。一葉を助けたリョウの体は、トラックの前で停止する。一葉に体当たりしたさいに勢いは、死んでしまった。勢いを失いトラックの前で動きが止まったリョウをトラックがはね飛ばす。トラックは、そのまま近くの電柱に衝突し止まった。何が起こったか一瞬分からなかった一葉は道路に倒れているリョウの姿を見て事態を把握し直ぐに駆け寄る。
「大丈夫………か……」
「あんた………そういうところは、バカなんだよ!私ずっと………」
リョウは、一葉の言葉の最後の方は、聞き取れなかった。リョウの意識が少しづつ薄れていく。
(泣くなよ………一葉………)
この言葉はリョウの口からは発せられることはなかった。リョウが意識を手放す時に見た一葉の泣き顔がリョウの最後に見た場面となった

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