暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
A's編 その想いを力に変えて
34話:灼熱の剛拳(後編)
[1/5]

[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話
 


「はっ!」
「でぇやっ!」

突如として迫ってきた拳を避け、逆に拳を突き出す。
だが自分の拳を引きながら逆の手で叩いて受け流し、顎めがけて拳を振り上げる。

「っ!」
「ぬっ!?」

アッパーのようなその攻撃を上半身を仰け反らせる形で避け、状態が後ろへ行く勢いを利用して、足を振り上げる。
怪人はそれを後ろに跳んで避け、俺はバク転で距離を取る。

「だぁっ!」
「ふん!」

体勢を立て直した士は一気に飛び出し、空中で回し蹴りを放つ。それを怪人は両手で受け止め、弾く。
着地したところへ、怪人の足払い。地面に倒れた士は、すぐさま距離を取るように転がる。そして先程まで士の体があった場所へ、怪人の踵が落とされる。

「くっ!」
「こんどはこちらから…!」

転がってからすぐ立ち上がるが、そこへ怪人が距離を詰めての膝蹴り。士は両手をクロスさせ防ぐが、衝突してすぐその防御も弾かれる。
そしてすぐさま怪人の拳が士の体に食い込む。

「がはっ!?」

その拳はそのまま振り抜かれ、士は砂漠の砂を巻き上げながら飛んでいく。

「まだまだ…ですよ…!」

砂塵で姿が見えないが、怪人は飛びだし、士の元へ。

「がはっ!…くそ…なろぉ…!」

体に引っかかる砂を落としながらゆっくりと立ち上がり、ライドブッカーに手をかける。

「負ける…かぁあ!!」
〈 KAMEN RIDE・AGITO 〉

士はライドブッカーからカードを取り出し、発動。体は一瞬光に包まれ、姿を変える。
基本の色を黄色にして、肩には尖った装飾。胸には細長い石のようなものがあり、頭の上には金色の角“クロスホーン”を持つライダー、“仮面ライダーアギト”へ。

「ふっ!」
「はっ、だぁ!」

突き出してきた拳を右腕を立てて進路を変え、左手で突き上げる。右腕が上がったところへ右拳を放つ。
それを怪人は左手で掴み、さらに左へ流しながらまた右拳を顔に回り込むように繰り出す。

「あぶねっ!」

士は右手を引っ張られつつも、体を仰け反らせて避ける。丁度それで掴まれていた右手も離れる。
怪人は右拳を出した勢いで、右足を軸に左足で逆時計回りに体を反転させ、後ろ蹴りのように蹴りを放つ。士は腕を交差させて防ぐ。だがその勢いは収まらず、砂漠に筋を作りながら少し下がる。

「くっ…はぁあ!」

怪人が体勢を整える前に、士は少し跳んで空中で右回し蹴り。怪人は防ぐが、防ぎきれず砂漠に転がる。

「ぐっ…!」
「よし!」

転がった怪人はすぐに立ち上がり、一回距離を取る。俺は声では喜ぶが、左手を腰に、右手を前に構える。

「やりますね…!」

そう言いながら怪人は右手を後ろに回し、両手を銀に染める。さらに光と共
[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ