暁 〜小説投稿サイト〜
Element Magic Trinity
潜入せよ!エバルー屋敷
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ーされた。

「あ、そうだ!ルーシィの持ってる鍵の奴等、全部見せてくれよ」
「いやよ!凄く魔力を消耗するじゃない。それに鍵の奴等じゃなくて星霊よ」
「ルーシィは何人の星霊と契約してるの?」
「6体。星霊は1体2体って数えるの」
「ほー。そういやルーが『鍵から牛が出た』って言ってたな」

ルーシィはまず、3本の鍵を取り出す。

「こっちの銀色の鍵がお店で売ってるやつ。時計座のホロロギウム、南十字座のクルックス、琴座のリラ」

次にもう3本、鍵を取り出す。

「こっちの金色の鍵は黄道十二門っていう(ゲート)を開ける超レアなカギ。金牛宮のタウロス、宝瓶宮のアクエリアス、巨蟹宮のキャンサー」
「巨蟹宮!カニかっ!?」
「カニー!」
「うわー・・・また訳解んないトコに食いついてきたし」
「星霊魔法・・・」

蟹、という事に食いつく2人とは逆に、アルカはまじまじと鍵を見つめている。

「どうかしたんですか?」
「あ、いや・・・」
「そっか。アルカのお姉さんは・・・」
「ハッピー、それ以上言うな」
「?アルカさんのお姉さん?」
「気にすんな」

笑ってそう答えるアルカをルーシィは黙って見つめる。

「そういえばハルジオンで買った小犬座のニコラ、契約するのまだだったわ。丁度良かった!星霊魔導士が星霊と契約するまでの流れを見せてあげる」
「おおっ!」
「血判とか押すのかな?」
「痛そうだな、ケツ」
「なぜお尻・・・」

ナツとハッピーの会話に呆れながら、ルーシィは鍵を構える。

「我・・・星霊界との道を繋ぐ者。汝・・・その呼びかけに応え(ゲート)をくぐれ」

キィィィン・・・と鍵が輝き始める。
鍵の先に現れた鍵穴が徐々に大きくなっていった。

「開け、小犬座の扉。ニコラ!」

輝きが増す。
ばふっと音を立てて出てきたのは・・・。

「プーン!」

真っ白な身体にオレンジ色の角のような鼻、二足歩行の犬とは言いにくい生物だった。

「「ニコラーーーーー!」」
「アイツのとは違うな・・・」

予想外のニコラの姿に驚くナツとハッピー、アルカは1人何かを呟いていた。

「ど、どんまい!」
「失敗じゃないわよーーーーーー!」

まぁ、失敗だと思ってもおかしくはない。
ナツにツッコみを入れると、ルーシィはプルーを抱きしめた。

「ああん、かわい〜♪」
「プーン」
「そ、そうか?」
「ニコラの(ゲート)はあまり魔力を使わないし、愛玩星霊として人気なのよ」
「ナツ〜、アルカ〜、人間のエゴが見えるよ〜」
「うむ」
「面白れぇからいいんじゃね?」

ナツは顔を顰め、アルカはいつも通りのテンションで答える。

「じゃ、契約に移るわよ」
「ププーン
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