火竜と空と猿と牛
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」「腰抜け」・・・魔導士である父親をバカにされ悔しかったロメオは、マカオに頼んだのだ。
悔しいから、凄い仕事に行ってきてほしいと。
しかしそれがまさかこんな事になってしまうとは・・・ロメオは罪悪感を感じていた。
「・・・!」
ふと顔を上げる。
そこにはナツに肩を借り、包帯やら湿布やらを体に張って申し訳なさそうにしている父親・・・マカオの姿があった。
その姿を見て、ロメオは自然と笑顔になる。
でもすぐに少年たちの言葉が蘇り、涙がこみ上げてきた。
「父ちゃん、ゴメン・・・俺・・・」
「心配かけたな。スマネェ」
そう言ってぎゅっとロメオを抱きしめるマカオ。
「いいんだ・・・俺は魔導士の息子だから・・・」
「今度クソガキ共に絡まれたら言ってやれ」
そう言ってマカオはロメオの顔を正面から見つめる。
「テメェのオヤジは怪物19匹倒せんのか!?ってよ」
それを聞いたロメオは涙を流しながら満面の笑みを浮かべる。
そして帰ろうとしているナツ達に視線を向けた。
「ナツ兄ー!ハッピー!ルー兄ー!ありがとぉー!」
「おー」
「あい」
「うん!」
そして最後に・・・。
「それと・・・ルーシィ姉もありがとぉっ!」
7月4日。
晴れ→吹雪→晴れ。
妖精の尻尾はめちゃくちゃでぶっとんだギルドだけど
楽しくて、あたたかくて、優しくて・・・
あたしはまだまだ新人の魔導士だけど
このギルドが大好きになれそうです。
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