暁 〜小説投稿サイト〜
【IS】何もかも間違ってるかもしれないインフィニット・ストラトス
役者は踊る
第四一幕 「子連れ狼」
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ゃ、俺は行くから学園を楽しんでいけよ?」
「ヤー!必ず父の養子になってみせます!」
「・・・ま、まぁ、お前の居場所が無くなった時は考えておく」
「お任せください!IS学園にいる間に必ずとんでもない不祥事を起こして孤立しますので!」
「起こすな馬鹿たれ!!処理するのは誰だと思ってやがる!?」
「父の教えその11!『面倒事はなすりつけるもの』、です!」
「じゃかあしい!!それは自分に非がないときと余裕の無い時だけだ!」

「・・・仲良いな、あの二人」
「・・・ロリコンかと思ったけど、そうでもない?」
「というかクラースさんって教え子にそんなこと教えてたわけ?そりゃ変人にもなるわよ」

その問いにクラースは困ったように顎を撫で、ぽつりと真実を告げる。

「上司の蹴落とし方は念入りに教えたからなぁ・・・」
「「「「子供に何教えてんだよ!!」」」」
「こらお前たち、ラウラ含むドイツの教え子連中には本当に必要だったから教えたんだよ!・・・ではもう行かせてもらう!」

背を向けながら挨拶するようにしゅぱっと片手を挙げ、そのままクラースは行ってしまった。
教え子連中ということは、ラウラのような存在がたくさんいたのかもしれない。ドイツのIS操縦者は一時期少年兵問題を引き起こしたことがある。一同は「やっぱりラウラは訳ありなんだな」という思いを強めながらも試合を終えてピットに戻っている一夏とユウを迎えに行った。



「次は負けないよ、一夏?」
「次も負けないぜ、ユウ!」

互いに何か特別な事を云うでもなくあっさりとした一言。二人にとっては試合後に交わす言葉などこれで十分・・・という訳ではない。互いにまだ言いたいことはあるだろうが、それでも二人がやけにあっさりしているのには理由がある。

それは、すぐそこまで迫った学年別トーナメントだ。これは前のクラス対抗戦と違って全員参加、トーナメント形式で争う。要するに二人はそのトーナメントで改めて戦うつもりなのだ。
2人ともこの試合で自分の問題点や相手の特徴など非常に貴重な経験とデータが得られた。後は相方を見つけ、次は万全を期すために戦術を練り直し、きっちり互いにぶつかれるように試合に勝つだけである。



 = =



皆と別れ、自室に戻りながらも一夏は考える。今回の試合から見えてきた自分の問題点を。
状況判断の遅さ。二刀流の練度の甘さ。未だ機体の性能を引き出せていない事。そして・・・

「はぁ・・・さっきの試合、残りシールドエネルギー1だったなんて、アニメじゃねえんだぞ・・・これじゃとてもじゃないが勝ったとは言えねえよなぁ」

これである。雪片弐型が最後に使ったあの一撃。刀身が伸びるのはチカさんが仕込んだギミックなのだが、これは刀身を大型化させればさせ
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