暁 〜小説投稿サイト〜
ドラクエX主人公に転生したのでモテモテ☆イケメンライフを満喫できるかと思ったら女でした。中の人?女ですが、なにか?
二部:絶世傾世イケメン美女青年期
五十九話:シスター・マリアの洗礼式
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手を引っ張られて、たぶん食堂のほうに向かって歩き出します。

 さっきの今で手とか握れるなら、まあ大丈夫なんだろうか。
 耳真っ赤ですけど。
 もうフラグなんだかそうで無いんだか、わけがわかりませんけれども。

 しかし一昨日までなんも無かったのに、外に出た途端に、なんだこの反応。

「ていうか。ヘンリーも、まだ食べてないの?」

 早起きというか、徹夜なのに?

「……タイミングがずれると、色々面倒だろ」

 まあ、そうですけど。
 お腹空くタイミングがずれるとか。
 けど別に間食で補えばいいし、大した問題でも無いような。

「お腹空いてるだろうに、待っててくれたんだ。ありがとう」
「……別に……!面倒なだけだって!」

 ああ、また耳が赤みを増して。
 人として普通の対応をしているだけなのに、何をやってもフラグみたいになる。
 どうしろと言うんだ。

 ……やっぱり、早いとこ別れるしか無いか!


 と、今さら確認するまでも無い決意を固め直しながら、食堂にたどり着き。
 修道院に住み込んでるおばちゃんに、食事を分けていただき。
 ヘンリーと向かい合って食卓に着いて、食事を取りましたが。

 時間が経ってやや落ち着いたものの、やっぱり赤い顔で、目は合わせようとしないくせに、なんかこっちをチラチラ見てます。

 ……なんだよ、ホントに大丈夫なの?これ。
 ダメじゃね?

「……大丈夫だから!」

 碌に見てないのに、なんでそういうのはわかるんだ。

 まあ、そのうち落ち着くかもしれないし。
 本気でダメそうなら、出先で別れればいいか。
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