暁 〜小説投稿サイト〜
遊戯王GX−音速の機械戦士−
―もう一つの可能性―
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ても様付けする奴と一緒で、どうにも吹雪さんもその呼び方を変える気は無いらしい。そして、その【機械戦士+ドラゴン族】デッキを作ってくれたことに、感謝の言葉を伝えようとした時――

 ――襲いかかってくる。

 オブライエンとのデュエルの時にも感じた、身体中から全てのエネルギーが吸い取られるような感覚。その感覚に耐えることは出来なかったが、二度目ということもあってか膝を着くぐらいで済ませる。

「遊矢、兄さん!」

 デュエルをしていなかった明日香が、膝を着いた俺と倒れた吹雪さんの元に駆け寄るが、俺はそれを制して明日香に右腕を見せた。もちろんそこには、外すことの出来ないデス・ベルトが輝いている。

「……保健室でジムと話した……この現象は、デス・ベルトが原因だと」

 先のデス・デュエルで倒れていた俺とジムだったが、保健室でただ寝ている訳ではない。デス・デュエルとデス・ベルトについて、出来うる限りの計算を行っていた。

「……俺は動けない、ジムに知らせてくれ。『思った通りだった』、って」

 彼ももう退院していることだろう、黒幕の目を欺くために寝ているフリをしていただけなのだから。そして、保健室でジムが見ている計測器から、このデス・ベルトの集計地点を導き出せる。

 ジムとの計画通りに行ったことをほくそ笑むと、俺はしばし意識を失った。


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