暁 〜小説投稿サイト〜
ドラゴンクエストX 天空の花嫁〜WIZARDと呼ばれた男〜
序章:旅する親子
[2/2]

[9] 最初
てくる。見た感じ高価な衣服に装飾品を身に纏っている。
「船長、世話になるぞ」
一番戦闘にいた裕福そうな男が船長に声を掛ける。
「これはこれはルドマン様。お待ちしておりました」
船長は帽子をとり、頭を下げる。どうやら、このお金持ちはお得意様の様で他の船員の人も皆集まっている。
「娘の入る修道院も良い所が見つかってな、これから自宅に戻って支度をせねばならんのだ」
チラッとルドマンと呼ばれた男の後ろを見ると、髪の長い大人しそうな女の子が船と桟橋の段差が登れず、戸惑っていた。
「ふむ、お嬢さんにはこの段差は大変そうだ……アーク、手を貸して上げなさい」
『はい、父上。手をどうぞ』
俺はそっと手を差し出すと女の子はおずおずといった様子で俺の手を取る。
「よいしょ……きゃっ!」
しかし、女の子は段差に躓いてしまう。
『おっと、大丈夫?』
俺は咄嗟に女の子を抱き支える。

「は、はい……ありがとうございます」
女の子は顔を赤らめながら礼を言う。
「おぉ、フローラ……大丈夫かね。すまないな少年」ルドマンさんがフローラに近寄りながら、俺に声を掛ける。
「どうした、アーク。行くぞ」父上とリュカは既に船を降りていた。俺は慌てて二人を追い掛ける。


[9] 最初


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ