暁 〜小説投稿サイト〜
とある碧空の暴風族(ストームライダー)
常盤台中学襲撃事件
Trick42_ケシズミになってから後悔してももう遅えぜアンタら
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炎の玉璽(レガリア)を調律し終え、信乃が立ち上がると同時に通信が入った。

『見つかったぞ』

「位置外さん、早いですね。

 見つけるのには2分の時間がかかると言っていたのに」

『愚かだな。2分かかるからといって2分かける私だと思うのか?

 常に限界を超え続けるからこその(わたし)だ』

「あれ? どっかの土下座した自称王の人を思い浮かんだのは気のせいか?」

「どうした信乃? 電波を受信したような発言をしているが?」

「電波を受信というよりも送信されたような・・・まぁメタ発言はいいや。

 それで位置外さん、ゴミ屑の位置は?」

『確定できていない。

 だが、郊外に出ている事はないのは外の監視カメラで確認済みだ。

 A・Tドラグーンで検索している校内で捜せてない場所がある。

 そこにいる可能性がかなり高い』

「そこは?」

『体育倉庫。体育館からは少し離れている』

「では、残り2人の強化人間(ブースデットマン)がいる体育館には宗像さんが。

 体育倉庫には私が行きます」

「僕が一緒に行かなくても大丈夫か? プロのプレーヤーが相手だぞ?」

「ここに来る前は“暴力の世界”も併せて全ての世界を相手にしてましたから
 今さらですよ、一人で相手をするなんて」

「・・・信乃、いい加減そのしゃべり方はやめてくれないか?

 そろそろ理性で押さえずに本能を前に出せ。
 今からはさっきみたいに自重なんて必要ない」

「・・・・は、わかったよ、わかりましたよ。
 これでいいか? “枯れた樹海”(ラストカーペット)様よ」

「躊躇なく殺せよ?」

「それは俺を心配してるのか?
 は! さすが1人も殺した事のない殺人者だ、お優しい事で。

 でも絶対に殺さない。昔はともかく、それが今の俺のポリシーだ」

『もうすぐ外だ。宗像、ニシオリ、油断せずにいけ』

「ああ!」「Aye, ma'am」

外に出ると同時に、二手に分かれた。


・・・

・・





「あった・・・さすが常盤台、体育倉庫であの大きさかよ」

一目見ただけでも普通の建物1つ分の敷地がある。

扉もトラックが出入り出来るほどの大きさ。その扉が一部開いていた。

「中にいるってことか」


 ゾクッ


「!?」

微かな殺気なのか、それとも戦士としての勘なのかはわからない。

自分の中の何かが横に飛べと命令した。

数瞬前にいた場所に、飛来した槍が突き刺さった。

「槍か。遠距離は普通、弓矢とかじゃね?」

「槍は全てを貫く。弓のように貧弱で細いものと同じにするな」

信乃の前に、和服に似た格
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