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問題児たちが異世界から来るそうですよ?  〜無形物を統べるもの〜
SUN SYNCHRONOUS ORBIT in VAMPIRE KING C
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一輝は全速力で飛ばし、鳴央たちと合流した。
それは前線で、他にもサラや飛鳥、ペストもいたので、そちらに作戦を聞く。

「手が空いたから合流したが、何か出来ることはあるか?」
「そうね。じゃあそこの人たちと一緒に邪魔な巨人を倒してもらえる?
 私が“バロールの死眼”を抑えるのに邪魔なのよ、あれ。」
「武器が心配になってくるけど、了解。」

スレイブは黒ウサギと行動しているため、今近くにはいない。
水などか日本刀を使うしかないだろう。

一輝はメイドたちの方を向き、作戦を伝える。

「まず、ヤシロちゃんは火でも雹でもいいからここから殲滅。」
「はーい!」
「音央は誰か危険そうな人、巨人の攻撃に気づいていない人を茨で助ける。」
「ええ!」
「鳴央は、向こうが撃ってくるであろう雷撃を防ぐ。これは俺もやるから。」
「分かりました!」
「あと、俺はあの死の恩恵を自分の周り限定で抑えれるから、直接行くので、俺に攻撃が当たらないようにしてください。お札使いながら水使って、さらに別の攻撃をよけるとか、無理です。」

急に口調が変わった一輝に、三人は笑い出していい感じに肩の力が抜ける。

「準備できたぞ。」
「そう。なら一瞬でいいから、私が“バロールの死眼”に手を伸ばせるだけの道を作って。」
「OK!行くぞ!」
「ええ!―――突き破りなさい、ディーン!」
「DEEEEEEeeeEEEEEEEN!!!」

一輝が黒い光の渦に突っ込み巨人を切り刻み、ディーンがそこに突進をかけ、道を開く。

どうせなら、一輝がお札で一気に喰らい尽くせばいいのだが、スレイブの件で使いすぎて残量がほとんどないのだ。

「 La grand’etoille par sept jours brulera,(巨星が七日間燃え続け)
  Nuee fera deux soleils apparoir:(雲が二重の太陽現すだろう)
  Le gros mastin toute nuit hurlera,(獰猛な巨犬が夜通し吠え)
  Quand grand pontife changera de terroir.(法王が大地を変えるとき――)」

一輝がギリギリで巨人に対処していると後方からヤシロの声が聞こえ、

「茨の檻!」
「奈落の穴!」

音央の茨で巨人が転ばされ、奈落の穴に稲妻が吸い込まれていく。
そして、巨人が転んだところに巨大な火の玉が一つ(霊格の減少にともない、大きさはゲームのときに比べ、小さくなっています。)降ってきて巨人を骨も、塵すらも残さず燃やし尽くす。

「改めて考えると、あいつらって結構チートだよな・・・」

自分のことを棚にあげて何を言ってるんだこいつは。

「う〜ん・・・ま、今はやめとく
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