暁 〜小説投稿サイト〜
【IS】何もかも間違ってるかもしれないインフィニット・ストラトス
役者は踊る
第三六幕 「遙か遠い過去からの」
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前回のあらすじ:楽しい宴会でしたね・・・


「本当にすまなんだ!!弟に代わってこの俺が世界一美しい土下座を見せるから許してやってくれ!この通りだッッ!!」
「おお・・・おお!これが本場の土下座・・・!地へ堕とす気位(プライド)、霧散する地位(ステイタス)、そして浮かび上がるのは支えの決意・・・!!唯の謝罪とは背中から溢れる祈念のオーラが違う!」
「いや何言ってるか全然分からんぞボーデヴィッヒ!?確かにジョウさんの土下座は一種の神秘的な力を感じるが・・・ってボーデヴィッヒ!?なぜおまえも土下座している!?」
「これは感謝の土下座・・・今、この瞬間に対する圧倒的感謝の・・・!」

ユウがラウラを突如はっ倒し手から数分後。意識を取り戻したラウラに何故かジョウが謝り、それに何やら感銘を受けたラウラが土下座で返す。この圧倒的なボケを捌くには箒では役者不足だったようだ。(ちなみに役者不足は造語であり正しい日本語ではなかったりする)
ちなみに真っ先に謝るはずだったユウはというと・・・

「うわぁぁぁぁぁ!止めるな一夏、鈴!俺は・・・俺はあの二人にツッコミを入れなきゃいけないんだ!!」
「どうしてだユウ!何がお前をそこまで駆り立てる!?」
「酢豚!酢豚作ってあげるから落ち着いて、ね!?」
「何で酢豚やねぇぇぇぇぇん!!」
すぱーん!

暴走していた。



〜しばらくお待ちください〜



「なるほど、言われてみれば確かにあれでは説明不足だな・・・」
「漸くここに、問題意識の共有が、為された・・・」
「ここにこぎ着けるまで長かったね・・・」

しみじみと語る面々。こんな簡単なことを伝えるのに、どうして人はこれほどの時間を掛けねばいけないのか。さり気にドイツの代表候補選をはっ倒したというのは国際問題につながる可能性もあったりするが、突っ込まれたラウラ本人が気にしていないようなので何とか免れた。

「まず施設というのは・・・あれだ。国が運営する少ども兵を育成する施設だと思ってくれ」
「はい終わりー!!お話終了ーーー!!!」
「早い!?まだ話し始めたばかりだぞ!?父の影すら出てきていないぞ!?」
「お前はもう少しお国の事情を察してから喋ってくれ!内容が限りなくアウトなんだよ!」

国際条約違反(具体的に言うと『ジュネーブ諸条約』とか『子供の権利条約』とかそういうの)の匂いがプンプンするためジョウがすぐさま話を打ち切った。彼の記憶が正しければドイツはその両方に批准していたはずである。

もしそんな施設が実際に存在したらどう考えても国際社会の非難を受けるだろう。で、それがないという事は彼女の言う施設は国と軍が組んで秘匿している可能性が高い。ぶっちゃけ隠している時点で「違法なことしてます」と言っているも同然で
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