マザーズロザリオ編
episode6 そら
[4/4]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
を返した。
少女は、その唐突な許しに驚きに目を見開く。
「いいんですか? いつもは、「ダメです」の、一点張りなのに」
「ええ。あの方はもう、大丈夫でしょうから。……あとは、あなたのほうがもう少し体を整えてからですね。このくらいの会話で息が上がってしまうようでは、まだまだリハビリ不足ですよ」
「ふふっ……そうです、ね。……よーし、私も、頑張らないと、な……」
少女が、その細い、弱った体で精一杯の声を出して、にっこりと笑う。
窓の外は、抜けるような青空。
桜の花は徐々に緑が混じり、新たな生命の息吹を感じさせる季節が来ようとしていた。
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ