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激突部活動!! バトルク☆LOVE
一章 希望と絶望のセレモニーD

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大会館のメインホールは中央に円形のステージがあり、それをぐるっと囲むように簡易テーブル付きの椅子が何千、何万も並べられている。
中央ステージの上方には超大型のモニターが設置されており中央に立つ人物や映像が映し出され、その空間のどの席に座っていようがはっきり見ることができる作りだ。
そんな大々的な空間は現在ほとんどの照明が落とされ薄暗く、いたるところから「足元にお気をつけください」と言った館内アナウンスや生徒間の私語が聞こえてくる。
私語も私語でこれだけ大量に人が一箇所に集められているので少し離れた人通しの会話なんて全く聞き取れない。




「・・・ねぇ・・・きて・・・京ちゃんってば」



そんな暗がりの中、他の雑音に紛れて何か聞こえてくる。



「もうすぐ始まるよ?ねぇ!」


『・・・・・・あぁ、うん・・・朝飯ならいらない・・・』


「もう!」




その声の主は小春。
開始時間も間もなくとなってきたため京介を起こそうとしているのだが当の本人は全く起きない。
時折、体を強く揺すったりも試みるが全く起きる気配なかった。
彼は廊下などに飾ってある高そうな絵画や彫刻などには目もくれず、このメインホールのやや後方の席を陣取ると今の今までずっと眠っている。
この椅子の座り心地がいいというのもあるだろうが、多分これは朝の睡眠妨害の反動だろうなと小春は思っていた。



「しょうがない・・・もう少ししたら起きるだろうし、とりあえずは私一人で聞いておこっと」



彼女もとうとう起こすことを諦めて、はぁ〜っと一つため息をつく。そんなことも知らないで京介は気持ちよさそうな寝顔を浮かべているのだった。

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