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魔法少女リリカルなのはStrikerS 〜賢者の槍を持ちし者〜
Chapter23「つながる歯車」
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力反応が消失したポイントへ急行した。


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はやて達本隊と分かれて早数分。ルドガーとシグナムは魔力反応が探知、消失したポイントである建設中断中の市民球場のゲート前に立っている。

「建設中断してる球場か…いかにも何か待ってそうな感じだな」

しかも今の時間帯は夜で、こういう人気がない無人施設は特に人が近寄りがたい雰囲気を持っているモノだ。しかしフェンスの一部が破られていたり、ガラスが割られているところを見ると、人が球場内に入っているような痕跡が幾つか見受けられる。大方肝試しや遊び半分で入った者の仕業だろう。
現に壁やシャッターにスプレーやペンキで落書き等が書かれている。

「予定通り建設が進んでいれば今頃、社会人野球チームが仕事でたまったストレスを一球一球に込めて発散させてたろうにな」

「今から4年前になるがここが建設中断になったのは、当時建設作業を受け持っていた企業が別件で廃材を建築物に使用していた事が判明して、そこから芋づる式に次々と不正が発覚し、その企業が建築中の建物は全て建設中止になったのだ……ここも建設中断となってはいるが、この様子を見れば建設再開はなさそうだ」

「……壊すのも税金かかるしな」

作る事で金が掛かる上、作るの失敗しましたから壊します、ですので壊すお金を下さいと要求されて必ず金が出る訳ではない。この社会の常識は世界が違えとやはり変わる事はない。

「世間話はここまでだ……始めるぞ」

話しに区切りをつけシグナムはバリアジャケットを身に纏い、炎を纏った愛剣レヴァンティンを夜空に突き刺すように翳し決界を球場を囲うように展開、シグナムが先頭で球場のゲートから場内に侵入する。薄暗い廊下をシグナムが魔力光で照らし、2人の存在に驚いたネズミが壁に空いた穴へと逃げこむ。

「目標地点に到着したな……何か変わったところはあるか?」

「……いや。人っ子1人見当たらない」

「反応があった場所は間違いなくここだ。何かがこの場に転移してきたのは間違いない」

ルドガー達は球場内を歩き何か手掛かりになるモノが残っていないか探りだす。しかし早々に見つかるはずもなく、代わり目に入るのは通路に捨てある雑誌や空き缶といったゴミ、中には食べ残しがそのままベンチに放置され、それが腐り大量のハエやウジムシがたかっているおぞましい光景を目にしてしまい不愉快な気分になる。その最中シグナムは片膝を着け、地面に触れる。
その彼女の動作の意味が分からないルドガーはシグナムに話しかける。

「何してるんだ?」

「ああ、私が今いるこの場が転移して来た何かが降り立った場所のようでな、残留している魔力から手掛かりが見つからないか探っているのだ」

「成る程……
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