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ソードアート・オンライン〜黒の剣士と紅き死神〜
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Cross story The end of world...
黒き翼を持つもの達
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っさと本気で来い。我はよく気紛れと評されるが、つまりそれは貴様などやろうと思えば殺れるのだぞ?』
「随分と親切にしゃべってくれるね?何考えてるの?」
『何も。さてと、別にやりたか無いがルールだから仕方ないな。……我の名はジャバウォック。司るのは《夢幻》。黒き翼を持つ()神獣が一角。はい、名乗って』
「はい?」
『貴様の番だ』

え、ナニコレ?やんなきゃいけないの?

「……《冥王》レンホウ」

ジャバウォックは一瞬目を瞑ると、野太い咆哮を上げた。どこからともなく湧き出た黒い障気と純色の鎖がジャバウォックを守るように周りを周回する。

「な、なに!?」

そこに居たのはさっきまでの気さくな怪物ではなく獰猛な獣だった。







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接近する気配を察知し、白銀の刀を一閃する。
僅かな手応えと、羽毛が散るのを確認する間も無くその場から退避した。無音の襲撃を視界の悪い暗闇で回避してのけるのは決して容易では無い。大気の流れを読むという技能をフルに活用しつつ、次の襲撃に備える。
しかし、やって来たのは襲撃ではなく問いかけだった。

『どうやって私の闇討ちを避けているのかしら?』
「……話せんのか」
『あら、不思議?』
「いや、人語を理解出来る程高等な知能を持っているとしたらやっかい者だと思っただけだ」
『……つまらない子ね』

って言うか女(雌?)かよ。やりにくいな。

『ねぇ、あなた達は何のためにあの方に会いに行くの?』
「過去へ帰るためだ」
『ああ、そうゆう事。という事はあなた達がヒースクリフの言ってた『異端者』達なのね』
「……知り合いなのか?」
『まあね。そっか、それは失礼な事しちゃったわね』

ズズッ、と暗闇が何かに引き寄せられるように消えていく。何を光源としているのかは分からないが、薄明かりの円形の広間に俺は居た。

『《魔剣王》ヒースクリフが選定した4人の異端者が《魔女》を倒す。何かの預言にそう書いてあったそうよ』

《魔剣王》、また新しい単語が出てきたぞ……。

ここまで手に入れた情報から推測するに、おそらくヒースクリフは随分前にこの塔を訪れ、《魔女》ともこいつらとも戦っている。そこでどんな事があったかは分からないが、何か目的があってヤツは《魔女》を倒したいのだろう。だから元凶でもある俺達を魔女にけしかけた。

(……全く、相変わらず憎たらしいヤツだ)

何せ向こうは情報という限りなく高い対価を払う代わりに目的に近づく、こっちは危険と隣り合わせになる代わりに過去へ帰れるのだ。元凶である俺達が過去に帰ろうとする限り、双方には対等なデメリットしか発生
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