天空闘技場編
ライバル?
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な胸や細いしなやかな指先は、どう見ても女の人だし。
「……悪いけど、優勝はいただくわよ?
貴女は、すでに『知っている人』みたいだから、手加減はしないわ」
スッ…と笑みを消して真顔になると、クラヴィスはそう言った。
それと同時に彼女のオーラが変わった。暖かな優しい日差しのような気配から、鋭く冷たい氷のような気配に。
思わず、背筋に冷や汗が浮かぶ。
「わ、私も、負けられない理由がありますから」
弟子卒業試験がかかっているのだ。
なんとか、あの宝石は手にしなければ。
「うん。良い返事ね。
それじゃ、またね? スミキさん」
いつの間にか食べ終えていた彼女はそのままトレイを持って立ち上がり、返却口の方へと歩いていった。私は、その姿をそのまま見送ることしか出来なかった。
今のままの私では彼女に勝てるかあやしい。
だからと言って、大会に出ないという選択はできない。
念能力を使うにしても、私の能力は闘うことには向かない。
闘いに役に立つ念能力を考えるべきなんだろうか。
すっかり冷め切ってしまった食事を前にしながら、私はため息をついた。
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