暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜ニ人目の双剣使い〜
氷の城、第一層
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がユウキに夢中になり、俺から意識を外していた間に棍棒から腕を登って瞳の前に移動していたのだ

あからさまな弱点に強烈な攻撃が決まり、HPが一段目の三割も一気に消し飛んだ

ユウキを狙っていたサイクロプスがターゲットを俺に変更。棍棒で俺を殴ろうと振りかぶる

「リン、下がって!」

しかし、後方から放たれた炎を纏った矢が上空から降り注ぎ、サイクロプスが怯む

体術単発重攻撃、ムーンソルト
物理八割、光二割

その隙にサイクロプスの顎をスキルコネクトでスキルとスキルの隙間を埋めた体術スキルで打ち抜いた
下方向からバック転をするように蹴りあげ、顎に当てると必ずスタンするという強力な技だが、今回は地面を蹴っていないため威力が大幅に下がっている
それでも、その強烈な反動は健在で俺の身体はサイクロプスとの距離を空ける方向に飛んだ

空中でスキルディレイから解放され、体制を立て直すと地面に着地
ガリガリと地面を削りながら止まった

「ナイス、リンくん!」

「俺様も続くぜぇぇぇ!!」

「俺もだ!」

地面を滑る俺の横を駆け抜けるのはリーファとクライン、そしてキリト

滑りを止めた俺もすぐに反転。そのすぐ後ろに続いた

「ユウキ、スイッチ!」

「わかったよ!」

キリトの声にユウキはサイクロプスの棍棒をかわした後、バックステップで攻撃範囲外へ離脱した

スプラッシュダメージで受けたダメージをポーションで回復しているのを横目で見ながら薙ぎ払われた棍棒をしゃがんでかわす

「どりゃああぁぁ!」

凄まじく野太い奇声をあげてクラインが赤い光を乗せた太刀を一閃

同時にキリトとリーファも鋭い気合いとともにソードスキルで足を切り裂く

追いついた俺が前でサイクロプスの意識を集めている間にキリトとリーファとクラインとユウキがダメージを蓄積させていく

これで三段あるHPのうちの一本目が消えた

「攻撃パターンが変わるぞ! 注意しろ!」

「気をつけて! このパターンから上から氷柱を降らせる全体攻撃と目から放つ氷結系の直線レーザーをしてくるから!」

キリトとアスナが続けて警告を発すると、サイクロプスはそれに応えるかの様に足を振り上げ、勢いよく振り下ろした

衝撃が部屋全体に及ぶ
そして、天井に吊り下がっていた氷柱が一斉に降ってきた

全員が回避に専念する中、サイクロプスのタゲを取っている俺はそういうわけにはいかず、氷柱とともにサイクロプスの攻撃もいなさなければならないのだ

本当に並列思考が使えてよかったと思う

サイクロプスの振った棍棒の軌道を上へと逸らして氷柱の盾としたり、普通に両方ともかわしたりして凌ぐ

さすがにノーダメージとはいかず、何発か氷柱が掠
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