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ロザリオとバンパイア〜Another story〜
第20話 人間界へ
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た。

「……ギヒヒヒ これはこれは申し分けない… 可愛らしい人間にはちゃんと名乗らないとな…」

そして、明らかに妖しい男が1人。

舌なめずりしながら ジリジリと女性に近づいていった。


「俺の名前は 絶鬼…ゼツキってんだ。以後よろしく!」


そう 妖しげな顔をしながら話した。

「な、名前は 分かったわ!そ それで… 私に何の用があるっていうの??」

普通じゃない 気配に恐れながらも 気の強い女性は勇気を出し男に問い詰めた。

「いやぁ 貴女のような気の強い尚且つ可愛らしいお嬢さんにストーカー(とりつく)するのが 好きなだけだよ??それにアンタ 気が強いのはふりで本当は 怖がりなんだろぅ? 周囲にばれない様に虚勢を張ってるだけなんだろ?バレバレだぜ。目ぇみりゃだいたい分かるぜぇ。」

男が 全部見透かしたかのような眼で見つめた。

「はッ…………ッ!!」

女性は一気に体が固まった。












この男が言っていることは 全て正しかった。

幼少時代、女性は友達と山の中で遊んでいた。その時 とても人間と思えない化物に襲われたことがあったんだ。

その時は幸い 襲われた場所のそばには、神社があり その化物は霊的に清められた場所に恐れを無して逃げ出したのだった。

友達共々無事に生きて帰れたが… そのことが トラウマとなり極度の怖がりとなってしまったのだ。

気の強いふりは 周囲にそのことがばれない様にした偽りの姿だった。

この事から、 彼女はプライドが高い人間なのかもしれない。







男が解っていたのは大体の事だけだったが…。

すぐに確信に変わる…。

「ヒヒヒ… やぁーっぱり図星だな〜 さっきも言ったが そういう人間にとりつくのが大好きでねぇ〜 ゆっくり 魂を食べさせてもらおうか…」

男は 完全に怯えた女性を見るとその姿に満足し 詰め寄っていった。


「や、 やめて… お 大声を出すわよ?」


女性は 勇気を振り絞り男に訴えた。

その姿にますます 男は興奮し、

「やれるものならやってごらんよ アンタはもう逃げらん無いし… 何よりここは人気の無い路地裏… 誰も気づかないさ」

女性の誤算は 唯のストーカーならば撃退するつもりだったことだったことだった。 だから 路地裏に

来たこともさほど問題にしてなかったのだった。

しかし 相手がまずかった。

「ひっ………。」

女性は 叫びたいのに言葉にならなくなった喉を必死に押さえ叫ぼうとするが…

全くといっていいほど声が出てこなかった。

「さぁ〜 十分怖がらしたし
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