暁 〜小説投稿サイト〜
遊戯王GX−音速の機械戦士−
―炎の急襲―
[1/15]

[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話
『Hello.エンジョイボーイ! ちょっと頼まれてくれないか?』

 ……などとジムに言われた数十分後、俺は明日香とともに森林を歩いていた。ジムに半ば無理やり持たされた、計測器のような変な機械とともに。

 ――デッキ強化の件が一段落ついたために、デス・デュエルは行わずに自室で惰眠を貪っていた時、突如としてドアがノックされた。睡眠を妨害されたことに若干腹をたてながらも、無視する訳にもいかないのでドアを開けると、そこにいるのはいつものカウボーイ姿のジムがいた。

 そこで言われたのが冒頭部分の台詞であり、それからジムの言葉はこう続いた。

「todayもいつも通りにフィールドワークをしてたんだが、持ってたmeterがabnormalな反応を示したんだ」

 この年齢で地質学に詳しいというジムが、このデュエル・アカデミアでも何やら機械を持ってフィールドワークを行っているのは、噂に疎い俺でも知っている程に有名な話だ。そんな本格派なジムが持っている計測器に、何やら異常な反応を示すエネルギーが見つかったという。

「心当たりは無いか? あんまりgoodな反応じゃあない」

 ジム程ではないにしろ、良く森林浴や釣りをするために森の中へ行っている俺を、ジムは訪ねてきたのだろう。このデュエル・アカデミアで、異常なエネルギーで心当たりと言えば……やはり《三幻魔》だろうか。

 あまり部外者であるジムに詳しいことは言いたくないが、影丸理事長ではないにしろ、またセブンスターズのような連中がいるのかも知れない。そんな中、ジムが異常な反応を調査しに行くのは危険すぎる……

「……可能性は低いけど心当たりはある。俺も一緒に行って良いか?」

「what? 心当たりを言ってくれれば、俺とカレンだけでno problemだぜ?」

 ジムは背後に背負っているカレンを指差しながら、そんなことをうそぶいてみせるが、俺の真剣な表情を見て少しばつの悪そうな顔をした。

「sorry.本校には何だかdangerousな奴があるってのは聞いてるさ。エンジョイボーイの力を借りよう」

「解ってくれて助かるよ。で、その具体的な場所は……」

 俺の言葉への解答は言葉ではなく、ジムのポケットから広げられた地図によるものだった。デュエル・アカデミアの全体図に、森の中心近くに大きく円が書いてある。

「feel shame.今解ってるのはこれだけなんだ。そこで、二手に別れて中心に向かっていきたい」

 確かにジムの言う通り、まだ地図上に描かれた怪しい場所を示す円は広く、二手に別れた方が効率的ではあるだろう。だが、その単独行動が危険であるのだから、俺は同行を申し込んだのだ。

「俺もfoolじゃない、カレンとその他にも人を頼むさ。エンジョイボーイ
[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ