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DQ4 導かれちゃった者達…(リュカ伝その3)
第5章:導かれし者達…トラブルを抱える
第58話:嵐の前の静けさ……
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を教わる気など無い!」
「お前さっきオレに尋ねただろ!」

「違う。僕は大きな声で独り言を言っただけだ! なのにお前が勝手に情報を出してきた……だから渋々聞いてやっただけだ馬鹿者!」
(すげ)ー理屈が出た……
屁理屈ボーイ(シン)が憧れる屁理屈マスター(ウルフ)の師匠、屁理屈キング(リュカ)なだけはある。

「あの……もう帰って良い?」
流石のベビーサタンもまともに相手するのが嫌になったらしく、大人しく帰って良いのか尋ねる。
正しい判断だと思う。

「うん。気を付けてね」
「あ、はい……どうも……ル、ルーラ!」
あっさり手を離すリュカ……え、本当に帰しちゃうの!?

「ちょ、お父さん……何で帰しちゃうのよ!? 今の奴に色々聞いて、情報収集をしなきゃ!」
珍しくリューノがリュカにツッコミを入れる。
「え、あんなのに何を聞くの? 年収? それとも趣味?」
年収や趣味を聞いてどうすんのよ……

「そうじゃなくて……デスパレスの場所とか、デスピサロの居場所とか……世界を平和にする為に必要な情報は幾らでもあるでしょう!?」
リュカの娘は全員変な奴だと思ってたけど、総大将が側に居るとまともな人間に見えちゃうのね。

「あぁ……そうか、シン達は世界平和の為に旅をしてるんだね。忘れてたよ……だって僕には興味ないし」
「きょ、興味ないって……酷いなリュカさん……」
涙声なのは勇者のシン……
だが私としても、お父様達を救出する為にデスピサロの居場所は聞き出したかった。

「だってデスパレスにはビアンカは居ないんだよ! もう僕にはデスパレスに行く必要性が無くなったモン! そんな面倒臭い所には絶対に行かないモン! ヒゲメガネの掌じゃ踊らないモンね!」

「リュカはそれで良くても、私達は困るのよ! どうやったらお父様達を救出出来るのか……それさえも分からないんだから、さっきの奴から何かしらの情報を引き出す必要があったでしょ!」
流石にリュカの態度が腹立ったので、ちょっと強めの口調で叱る私。

「それなら大丈夫だよ」
ヘラヘラと笑いながら、勝手に玉座へ座り寛ぐリュカ……
言っとくけど、その玉座はお父様の玉座なのよ!
……でも玉座が似合う男ね。

「な、何が大丈夫なんですか……リュカさんは何か情報を持ってるんですか?」
縋る様にクリフトが尋ねる。
私も気になるけど、玉座に座る姿が似合いすぎててムカツクから、下手に出て尋ねたくない!

「僕は知らない。僕は何の情報も持ってない……だってこの世界の事に興味ないし! でも何でも知ってる僕の娘……マリーなら、何らかの情報を持ってて、今後の行動決定をサポートしてくれるよ」

どういう事なのか解らないが、自信満々に(マリー)を指名するリュカ……
皆の
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