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ロザリオとバンパイア〜Another story〜
第14話 「必ず……また会える」
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アカーシャ side






アカーシャは、自分の足が震えていることに気がつかない。


見えるのは徐々に、そして確実に消え去って行く彼の姿。


それを見てしまって、ただただ……混乱していた。






なぜなぜなぜなぜ????

生きて帰ると約束した人が 消えていくの きえてくの キエテイクノ・・・??





我を失い そうになる寸前だ……



「駄目……だめっっ!!お願い!消えないでぇぇ!」



アカーシャは、声を振り絞り、叫んだ!




アカーシャ side out






他の2人も言葉が見つからず 立ち尽くしていた。

いや、状況が?みきれていない。

つい今まで、普通に会話を交わしていたはずなのだ。


だが……今は。



アカーシャは目に涙を溜め、流しながら何度も、彼の名を何度も叫んでいた。



そして 戦いの疲労からか ジャックの所まで駆け出すことができずその場に倒れていた。


そこに……。



“ ポンッ ”



金色の霧を纏った……

ジャックがいつ間にかアカーシャの側へときていた。

そしてアカーシャの頭に手を置いた。


彼女を、優しく包みこむように。



『ごめん…。約束……破ってしまった。 ……暫くお別れだアカーシャ…それにみんな。』



ジャックが口を開いた……。

温かい目をしながら。



その言葉を聞いた御子神は全て理解した。

今の状況を。

アカーシャは見ただけで、恐らく本能的に解ったんだろう。

この男が……≪死に逝こうとしている事≫を。


「貴様!絶対に死なんと言ったではないか!我々との約束を違えるきか!」


御子神もその場で声を振り絞り叫んだ。

互いに死なない。そう誓い合った。



……4人でだ。誰一人欠けず……皆で帰ろうと。





「うっうっうっ………ッ……。」


アカーシャは倒れこむ前に 最後の気力を振り絞り叫んだためか、声がこれ以上出てこなかった。

目の前の大切な人の顔すら見えないほどにだ。

彼女の視界がぼやける。

ピントが合わない。

どう目を擦っても……涙があふれ出るから。



東方不敗も御子神同様に理解した。

そして、彼女の泣いている姿を見て更に熱くなる。


「おぬしは……ヌシは!女を女を泣かせたまま 去ると言うのか!男じゃろうが!!最後の
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