暁 〜小説投稿サイト〜
ロザリオとバンパイア〜Another story〜
第13話 消え逝く者
[1/2]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話






























永遠に続くかと思ったその不穏なアルカードの叫びも消えた。

そう……アカーシャの力でアルカードの封印は完了出来た。

もう、生きている証。

その鼓動すら聞えない。

完全な抜け殻となり死んでいるも同然の状態となっていた。



そして…。



アルカードの封印はやはり アカーシャが行い アカーシャの妖力で行った為 2人の真祖の血が同調した様だ。

本来であるなら、敵の体内へと入り、内側から封印しなければ止める事は出来ないそうなのだが、それはジャックがアルカードに与えたダメージのおかげでアカーシャは外側からでも十分に出来た。


だけど……手放しでは喜べない。


(この場面を…変えたかったんだけど……な。)


ジャックはここに、この世界に来て…

この3人が、皆のことが好きになったのだ。

動けなくなっても良い、……救えるなら、この身をささげても良い。

そう考えられるほどにだ。



そして、後悔はあったが。彼女は助かった。

本当に、大切なものを失わずにすむことに ジャックは感謝をしていた。

そう……≪この力≫を与えてくれた彼女に。



全てを終えたアカーシャにジャックは語りかける。

『アカーシャ……。これからは 最初に言った通りだ。 君の、アカーシャの覚醒がアルカードの覚醒に繋がるんだ。……だから、今後自らの妖気を抑えなければならないん「わかってるわ」』

ジャックが、そう最後まで言うまもなく アカーシャは頷いていた。

封印を施すと時に全てを俺が話していた為覚悟は決まっていたのだった。

アルカードの封印を見守る。

その後に何があるか……それは今知る由は無い。

そう、彼女の子。≪モカ≫の事。

悲しき宿命がある事。

解るはず……ない。

そして、例えこの場で伝えた所で眉唾な話だ。

どうやって、信じてもらえるかなんて解らない。

そして……時間も無いんだ。



『そうか・・・』



ジャックは……安堵もしていた。



彼女は。アカーシャは……強いと言う事。


初めて彼女に出会って……。

強く思った。


護りたい、助けたいと強く思ったんだ。


だけど……護る必要が無いほどに、彼女はとても強かった。


それは、力だけでなく心も。



「わし等も何かあれば 直ぐに駆けつける。1人にだけ任せるわけにはいかんからな。」

「同感だ。それは私とて同じ事。その代償は共に背覆う。」



御子神と東方不
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ