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IS-最強の不良少女-
襲来
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ているようだ。だがそこでアリーナのスピーカーから大音量で箒の声が響いた。

「一夏ぁ!! 男ならそれぐらいの敵に勝たなくてなんとする!!」

 するとその声に反応したように、黒いISが箒の方を向いた。さらにその手に搭載されてるビーム砲で箒に狙いを定め始めた。

「箒!」

 一夏が動いた瞬間、黒いISからビームが放たれた。

 だがそのビームが向かう方向は箒ではなく、鈴音だった。そう黒いISはフェイントをかけたのだ。

 完全に隙を疲れた鈴音は回避運動を取ることができず、その場に立ち尽くす。

 一夏もそれを何とか防ごうと追いすがるが、既に遅かった。

 ビームは既に鈴音の直前にまで迫っており、もはや回避することも防御することも不可能だった。

 ……クソ!!あと少しなのにとどかねぇ!!

 内心で毒づく一夏の顔は絶望に歪む。そしてビームが当たる、かと思いきや、そのビームは何者かによってはじかれた。

 そこにいたのは、

「ふぅ……あぶねぇあぶねぇ。間一髪だったな」

 無理やりに脱色した金色の髪をたなびかせ、まるで夜の空のような藍色のIS『夜天月』を纏った響だった。

 彼女はにやりと笑うと、

「さぁて、久しぶりの喧嘩だ。せいぜい楽しませてくれよ?」

 と不適に告げた。
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