暁 〜小説投稿サイト〜
Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
A's編
第七十五話 破滅の閃光   ★
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人物に呆然とする俺達。

 だがその間もカウントは進んでいる。

 二人を抱きかかえて離脱するのは間に合わない。

「なのは、フェイト、防御態勢!
 来るぞ」
「うん」
「わかった」
「ちょっと士郎、一体」
「アリサ、説明は後だ。
 今は言うとおりにしてくれ」

 俺の言葉に緊急事態という事は理解してくれたのか、頷いてくれる。

 すずかは俺が戦闘用の外套を纏っている時点で魔術関係ということは察していたのかアリサの手を握りしめてじっとしている。

「スターライト・ブレイカー」

 聞こえるはずのない闇の書の言葉が聞えたような気がした。
 それと同時に街に撃ちこまれる砲撃。

 なのはのように俺達を直接というわけではないようだが、爆音と共に街を呑み込むように迫る桃色は脅威でしかない。

「二人ともそこでじっとして」
「Defenser plus.」

 バルディッシュのカートリッジがロードされ、アリサとすずかを覆う様にバリアが張られる。

 そして二人の前に立ってシールドを展開するフェイト。
 さらにその前にフェイトより防御力のあるなのはが

「レイジングハート」
「Wide area protection.」 

 同じく二発のカートリッジをロードし、バリアを展開する。

 そして四人の前に俺が立つ。

 後ろの皆を守れる規模の防御となるとアイアスだが、もっと効果があるモノがある。

「―――投影、開始(トレース・オン)

 手に握られるは聖楯、プライウェン。

 俺の大切な人達を守るためにその力を存分に解き放て

空航る聖母の加護(プライウェン)!!」

 展開される加護の光。

 そして、桃色の破滅の光と加護の光がぶつかり合った。
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