暁 〜小説投稿サイト〜
真似と開閉と世界旅行
事実〜
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「く・・・」

目を開く。・・・見慣れない天井だった。

「(・・・ここは・・・)」

身体を起こす。

「・・・」

手を開いたり握ったりする。・・・少し気だるいような・・・

「なるほど・・・」

Aモードのデメリット。それは使用後一定時間の身体能力、及び体内機関の低下。・・・簡単に言えば使用するとAの能力がCに下がるくらいだ。


「咲?」

愛依が部屋に入ってきて・・・叫ぶ。

「みんな!咲が起きた!」

その言葉に外史メンバーが集まる。

「・・・ルーク達は?」

「・・・パッセージリングを操作しに行ったよ。それと」
黒羽から聞いたことは・・・ティアはパッセージリングを起動させると、障気に犯された第七音素を大量に吸収してしまうらしい。・・・一応ベルケンドの医者に診てもらい、ついでに気絶した俺もベルケンドの宿屋に寝かせたらしい。

「ま、連中もまた戻ってくるだろうし、今は休んどけよ」

知也の言葉に頷く。

「ふわ・・・」

「愛依?」

「愛依は付きっきりで咲さんを見てたんですよ」

「ば、撫子!」

「そっか・・・悪いな。愛依も寝ときなよ」

「う・・・うん、わかった・・・」

愛依が部屋から出ていく。

「んじゃ、お言葉に甘えてもう少し休むと・・・」

『随分と余裕ね』

「え・・・」

突如スキマが開き・・・八雲 紫が現れた。

「紫!?」

「久しぶりね、咲」

「久しぶり・・・って一年位顔を見せなかったじゃないかよ」

「・・・亮と似たような質問をしないでちょうだい」

その言葉に反応する。

「亮!?亮に会ったのか!?」

「ええ。そして・・・椿も、ね」

「本当ですか!?」

それには撫子が食いついた。

「本当よ。彼女は・・・リョウコウが逃がしたわね」

「なっ・・・んの馬鹿!何で逃がしてんだよ・・・」


「・・・“声”だろうな」

「“声”・・・あ」
牢屋で愛依が襲ってきた・・・

「紫、あっちの状況はどうなってる?」
「パーティーの一人が治療不可能の重症。そして亞莎が・・・敵方にいるわ」

「・・・!」

こっちと状況はほぼ同じか・・・

「・・・とにかく、貴方にも説明するわ。・・・この出来事の様々な情報を・・・」

俺達は紫に話を聞き・・・色々分かった。破壊者になる条件。黒幕の推測。・・・色々、と。


「・・・」

話を聞き終わった後、誰も口を開かなかった。

「(愛依や椿の世界を壊し・・・破壊者にした?)」

その中でも俺は思考をフル回転させている。

「(何故、あの二人なんだ?破壊者に向いている訳でもない・・・それ
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