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勇者番長ダイバンチョウ
第2話 漢だ! 根性だ! ダイバンチョウだぁっ!
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ガン飛ばしだけで充分だぜぇ!】
 避ける素振りも見せず、その場で仁王立ちするダイバンチョウ。突如、ダイバンチョウの両目が光り輝きだす。そして、其処から高出力のレーザーが発射されたのだ。
 そのレーザーはミサイルを貫通し、その後ろに居たゴウリキ星人を吹き飛ばす程であった。
【な、何だ今のは! レーザーか?】
【これぞ漢の必殺技! その名もメンチビームだ!】
 何所かで聞いた名前だが、其処は気にしないで貰いたい。とにかく、ダイバンチョウになってから飛び道具まで装備されているとは、正に至れり尽くせりであった。
【ゴウリキ星人! それだけの力を持ちながら悪事を働くその腐りきった根性! 気に入らねぇぜ! その曲がり切った根性を、このダイバンチョウ様が叩き直してやる!】
 怒りの雄叫びを挙げるダイバンチョウ。すると、背中から一本の柄が姿を表す。それを掴むと、一切迷う事なく抜き放った。
【一意専心、木刀ブレード! 一撃入魂!】
 抜き放った木刀ブレードにダイバンチョウの魂をこめていく。すると、ダイバンチョウの目が炎の様に燃え上がり、それに呼応し木刀ブレードの剣部分もまた真っ赤に染まって行ったのだ。
 その光景にただただゴウリキ星人はたじろぐだけであった。
 その木刀ブレードを手に持ち、ダイバンチョウはゴウリキ星人目掛けて大地を走る。物凄いスピードで走る。フェラーリも真っ青な位にまで走る!
 走る!走る!走る!とにかく走る!
 そして振り上げた。
【超必殺! 漢の修正脳天叩き割りぃぃぃぃ!】
 腹の底から叫び、それと同時にゴウリキ星人の脳天目掛けて木刀ブレードを叩き付けた。それと同時にゴウリキ星人の体は瞬く間にペシャンコになってしまい、只の残骸と成り果ててしまった。
【漢の修正、これにて終了! これに懲りたらもう根性の曲がった事するんじゃねぇぞ!】
 捨て台詞を残し、ダイバンチョウは戦場を後にした。その光景は正しく地球を守る最強の勇者誕生の瞬間でもあった。
 強いぞダイバンチョウ! 凄いぞダイバンチョウ!
 君こそ、正しく地球の守り神、勇者番長なのだ!




     つづく
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