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MASTER GEAR 〜転生すると伝説のエースパイロット!?〜
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 空戦用アンダーギア、「ロックバード」は人間の下半身に鳥の胴体をくっつけたような外見をしたアンダーギアだ。展開すれば機体の全長と同じくらいになる翼の下に状況に応じた武装を装備して、速度を活かした一撃離脱の戦いを得意としている。

 どのような偶然か今ここにいるゴーレムとアンダーギアは似通った姿をしており、鳥の姿をしたゴーレムの群れと鳥の姿をしたアンダーギアの部隊が空の戦場で戦っていた。

 ガガガガガガッ!

 合計十六体のロックバード部隊は、翼の下に装備したビームマシンガンを放って今のところ一方的にゴーレムに攻撃を行っていたが、それらの攻撃は全てゴーレムの体に弾かれてダメージを与えられなかった。

『た、隊長! 攻撃が! 攻撃が通用しません!』

「無駄口を叩くな! 攻撃を続けろ!」

『は、はいっ!』

 ロックバード部隊の隊長はコックピットに聞こえてきた部下の言葉に叫び返すと、ゴーレムに向けて攻撃の引き金を引く。

(くっ! 部下の言う通り、こちらの攻撃はゴーレムに通用していない。このままではこちらが不利か……っ!?)

 バシュン!

 ロックバード部隊の隊長が自分達の不利を悟ってこれからどうするか思考を巡らせようとしたその時、遥か後方から一本の光の矢が飛んできて一体のゴーレムを消滅させた。

「……っ! 高出力のビーム攻撃? 援軍か?」

 隊長がビームが飛んできた方向を調べると、五十キロ先の空に銃を構えた緑色の機体の姿が確認できた。

「何だあの機体は? あの姿は……あれはまるで伝説の機体のサイクロ……!?」

 バシュン! バシュン! バシュン!

 隊長の言葉を中断させるかのように緑色の機体はビームライフルを連射し、それによって瞬く間にゴーレムの群れの半数を消滅させていく。

「ゴーレムの半数が消滅だと……!? あの機体一体だけでか!? ……いいや、それよりもお前ら! この機を逃すな! 攻撃を再開しろ!」

『了解っ!』

 隊長の言葉にゴーレムの勢いに気圧されていた部下達も勢いを取り戻し、ゴーレムに向けて攻撃を行う。

 ガガガガガガッ!

 十六体のロックバードの翼から光の雨が放たれてゴーレムの群れを襲うが、先程と同じくゴーレムにダメージを負わせることは叶わなかった。

「ちいぃ! やはり通用しないか! せっかく数が半減したというのに……ん?」

 歯噛みしたところで隊長は、自分達がいる空域に例のゴーレムを消滅させた緑色の機体が猛スピードで近づいてきているのに気づいた。

「あの機体は……」

『こちらベット・オレイユ軍特別遊撃隊隊長イレブン・ブレット少将。これから貴官らを援護する』

「なっ、何だと!?」

 緑色の機体が外部音声で名
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