第四話 「第13艦隊発進!!」
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。臣民達はいずれは軍に行かないといけないから結婚しにくい。結婚できても何時おっ死ぬかわからんし不景気故にいつ失業するかわからないから子供を作れない。だから出生率・婚姻率はさがる一方。日本人ならわかるよね。このつらさ。とにかく問題を解決するにあたって障害になっているのが門閥貴族。だから一旦同盟とは休戦して帝国政府を牛耳っている門閥貴族を叩き潰さないと国内はどんどん悪くなる。
もう遅いからマリアを抱いて寝よ。あ、マリアというのは以前話した元・同盟軍の女兵士で高級娼館にいた人です。皇太子になるまえに結構頻繁に出入りしていたときのお気に入りです。いまはノイエ・サンスーシでメイドをやってる。マリアは捕虜交換で帰らなかった。マリアは家族がいないから無理をして帰りたくないそうだ。同盟軍に帰ってももう一度戦場に出されるだけだから帝国にとどまることにしたと言っていた。マリアにノイエ・サンスーシ宮殿のメイドにならんかと聞いたらOKしたので側においてます。マリアは褐色肌のお姉さま系美人なんだ。
「侍女のマリアを呼べ!」
自由惑星同盟 首都ハイネセン ヤン・ウェンリー
『帝国軍がフェザーンを占領したことで窮地に立たされた自由惑星同盟はイゼルローン要塞の攻略に存亡をかけることになった。イゼルローン要塞は帝国によって建造された巨大な人工天体でありその所有権を巡って帝国軍・同盟軍ともにおびただしい血を流してきた。このイゼルローン要塞攻略にヤン・ウェンリー指揮する第13艦隊が挑むことになったのである。』
皇太子になる前のフリードリヒ4世は放蕩の限りを尽くしたせいで勘当寸前の身だったらしい。だれもがフリードリヒが即位するとは思わなかったはずだ。権謀術策に長けた皇帝か。近年のゴールデンバウム王朝にはいなかった人材だな。フェザーン制圧戦を計画したのはフリードリヒ4世自身ならばかなり厄介な敵だ。皇帝という地位にある人物が積極的に帝国の指導をしようとしている。専制主義的国家の利点はこの点にある。即位とほぼ同時にフェザーンに艦隊を送り込む荒業をやってのけた皇帝だ。フリードリヒ4世はもしかしたら今回のイゼルローン要塞攻略戦を読んでいるかもしれない。
「ヤン....ヤン!」
「あぁキャゼルヌ先輩。すいません。考え事をしていました。」
「アテンボローも同じことを言っていたぞ。ヤンは最近考えこむことが多くなったと。何を考えていたんだ?」
「フリードリヒ4世の事です。専制主義的な国家の利点はドラスティックに改革をすすめることができるという点です。今の帝国は帝国の最高権力者である皇帝が国内を改革し国防体制を変更しようとしています。もしフリードリヒ4世の改革が民衆の為のものであるなら、そこに帝国と同盟が共存する余地が生まれるかもしれません。」
「講和条約の締結か
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