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問題児たちが異世界から来るそうですよ?  〜無形物を統べるもの〜
The PIED PIPER of HAMERUN A
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一輝は、ゲーム再開の前に一人、高い建物の上にいた。

「我、汝らに命ずる。我が願いの元に動き、その使命を全うせよ。」

厳かな声で命ずると同時に、一輝の目の前から、三つの物体が消える。

「よし。これで準備は終わりだな。」

一輝は立ち上がり、空を見上げる。

そしてそのまま、死と隣り合わせになる覚悟を、決めた。



         ==============



ゲーム再開の合図と同時に、町の風景はまったく別のものとなる。

「ここは一体・・・」
「おそらく、ハーメルンの街だ。」

鳴央の疑問の声に、一輝が答える。

「なんでわざわざ?」
「混乱が目的だろうな。実際、マンドラがまとめなければ、参加者のほとんどは混乱していた。」
「そこについては、あの人のファインプレーですね。」

三人は気楽に話すことで、緊張を和らげる。

「さて、目的の敵がいそうなところへ行くか。」
「と、いうと?」
「ダンスって名前だし、広いところじゃね?」
「そんな気軽さでいいのでしょうか・・・?」
「解んないものを考えても意味はないぞ。」
「それもそうね。」
「はあ・・・解りました。」

一輝と音央の気軽さに、鳴央は嘆息しながらも了解を示す。

「では、とりあえず街の中央に・・・」

向かいましょう。という言葉をさえぎり、大きな音が聞こえてくる。

「「「「「BRUUUUUUM!」」」」」

音のほうを振り向くと、五体のシュトロムがいた。

「・・・向かう前に、あれをどうにかしましょう。」
「ちょうど、目的地の辺りにいるから、倒さないといけないわね。」
「だな。」

一輝は倉庫やギフトカードから武器を取り出し、装備する。
横では、二人が一瞬のうちに衣装がメイド服から和服、妖精の格好へと変えていた。

「二人は二人一組で動き、一度に相手をする数は最大二体まで。いいな!?」
「「了解!」です!」

三人は一斉にシュトロムのほうへと駆け出し、攻撃を放つ。

「スリーピングビューティー!」
「ウォーターカッター!」
「アビスホール!」

そして、距離があるまま、一体を縛り上げ、バラバラにし、消し去った。

「よし、さっさと片付け」
「「「「「BRUUUUUUM!」」」」」

さらに五体のシュトロムが出現する。

「・・・OK。この広場に近づいたら出現したからには、ここに何かあるな。」
「でしょうね。」
「なら、ちょうど今、目の前にいますし。」
「シュトロムを出現元から絶つとしますか!」

一輝たちは目的を変え、広場への襲撃を始める。

「お前ら二人はそっち側からやれ!こっちは俺一人でやる!」

一輝の指示に従い、二人はシュ
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