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俺様はフリードリヒ大帝
第一話「皇帝万歳!! 新皇帝フリードリヒ4世」
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を即位前に返せ」とか。1時間くらい小言をくらった。あんなに怒らなくてもいいじゃんか。だから皇太子になった時に与えられた領地から上がってくる税収でなんとかしようと思ったんだけどリヒテンラーデに止められた。自分で何とかしろって事らしい。どうするかな。
 「リヒテンラーデ侯。街の酒場への返済であるが皇太子御用達の看板を掲げさせることで返済としたい。御用達の看板で宣伝をすれば酒場の店主も収入の増加を見込めるであろう。」

「恐れながら皇太子殿下。御用達の看板を出せば殿下の借金のこともまことしやかに囁かれましょう。帝室の名に気づか付きまする」 

でも借金については暗黙の噂なんだよね。もうみんな知ってるんだけどタブーのようになっていてあまり表に出てこないだけなんだよ。

「もう暗黙の噂になっている事。市井の者達は知っていよう。御用達の看板をだしても最早、私の名誉も帝室の名声も新しく傷はつくまいよ。それに私が通った酒場はさほど高級というわけではない。市井の者でも利用できる価格帯の酒場だ。庶民に親しい皇太子という宣伝にもなろう。良いではないか。それでも酒場の店主から反論があるなら酒場の娘を私のメイドとして召し上げる。メイドになれば支度金を下賜できる。娘の将来にも良いではないか。」

「はぁ.....」

リヒテンラーデはあまりいい顔をしなかったが反論はないらしい。早速皇太子御用達の看板を作らせよう。器量良しの娘もいたから皇太子付きのメイドにするって手もあるしね。

「それよりもその他の省庁の人事案であるがリヒテンラーデ侯、そちに一任する。ただし門閥貴族のパワーバランスを維持するように人事を決定せよ。門閥貴族同士の謀略合戦なぞごめんだ。」

「そのように」

 あと皇帝に即位したらグリンメルスハウゼンを侍従武官にすることと同盟のエコニア収容所に収監されているケーフェンヒラーを側に置きたい。捕虜交換するか。貴族の捕虜を返還させれば自動的にケーフェンヒラーも帰ってくるだろ。

「それと私が即位した暁には捕虜交換をいたすように。叛徒共に囚われておる我が軍の将兵と我が方が持つ捕虜を交換せよ。」

「捕虜交換で御座いますか。恐れながら殿下。戦にて囚われしは陛下への不忠故にで御座います。そのような者達にお慈悲をかけなさいますな。」

「そうかもしれんが捕虜の中には貴族の子弟もおるだろう。私の即位記念ということで慈
悲を与えたい。フォンの称号を持つ貴族の捕虜は一人残らず帰国させよ。それと帰国した捕虜達は肩身が狭かろう。家族ともども皇帝直轄に移住させよ。皇帝直轄の星系は人口が右肩下がりなのでな。」

「はは。」

帝国宰相代理 クラウス・フォン・リヒテンラーデ公爵

 市井の酒場に借金がある皇太子など前代未聞じゃ。だが御用達看板の
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