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ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第33話 白銀と漆黒U
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 リュウキは、軽く剣を振りまわしながら説明した。この武器の利点は、そのリーチが他武器に比べ圧倒的に長い事。投擲以外の遠距離の攻撃手段がないこの世界において、リーチの長い武器は使用者の腕次第で幾らでも化ける。小回りが利かないと考えられるが、筋力パラメータが十分に備わっていれば、普通の剣同様に振り回すことが出来る。現に、あの戦いの際、リュウキは自由自在、手足の様に扱っていたのだから。

 そして、秘密にしていても 極長剣スキルは鍛えている筈だろう。正確に得たのが何時なのかは判らないが。

「………それ、反則じゃないか?」

 キリトは若干苦笑いしながらそう言う。
 リーチの外から攻撃してくる以上、その攻撃を掻い潜らなければならない。そして使用者の技量に比例して増していくその強さ。キリトはそう思わずにはいられないようだった。

「これは、盾を持つことも出来ない、そうでもない。近接戦闘になれば……、やはりどうしても不利なところもあるからな」

 片手で軽く振り回すリュウキを見てそんな話を聞いても、まるで説得力がないと言うものだ。だけど、本当に心強い。

「まぁ いいか、……ありがとな」

 キリトは 教えてくれた事に対して礼を言っていた。リュウキはそれを訊いて、軽く苦笑いをする。

「まぁ、出現条件みたいなのが判れば、出し惜しみせずに直ぐに公開してるんだけど、な。これに関しては、気がついたら合ったって感じだ。……所謂ユニークスキル。と言う奴かもしれない……。こんなの持ってるって知れ渡ったら……、正直考えただけで頭が痛い」

 リュウキは頭を掻きながらそう言っていた。その気持ちはキリトにも判る。

「……ネットのゲーマーは嫉妬深いからな。……オレは言いふらしたりしないよ。勿論アルゴにもな」

 キリトはリュウキの考えている事はわかる。だから、キリトはそう言っていた。

「はは……助かるよ。だけど、コレもいざと言うときは使うんだ。だから、出回るのは時間の問題だ……ってなっ!」

 リュウキは、極長剣を構えつつ、振り向いた。それと殆ど同時に、青い光が場を照らした。

 光は1つではなく、何度も瞬く間に現れては消える。現れた数だけ、人影が現れた。この場所に来たのは1人じゃない。

 そして、あの光は転移の光。どうやら何人かこの場に転移してきたようだ。



――現れたのは、敵、だろうか……? それとも………。



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