暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D 〜銀白の剣士〜
第10話
[2/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
しら?」

 リアス先輩の声がしたので首をそちらに向ける。どうやら、逃げることはできないようだ。

「えっと・・・・・・似合ってますよ?」

“?”がついてしまったが仕方ないだろう。リアス先輩のエプロンはアーシアさんよりきわどい裸エプロンでした。布地の面積が少なすぎる。しかもその場で1回転したので、見えてはいけない部分まで見えそうになりました。

「さあ、これで料理開始よ」

「は、はい!」

 二人が台所に立ちます。少々手ぜまに感じているみたいです。

 そんなことより、後ろ姿が全裸に等しいので、兄さんが失血死しそうです。僕は鼻血などは出ていませんが、顔が熱いのでおそらく真っ赤になっているでしょう。

「ただいま〜」

 どうやら、父さんが帰ってきたようです。

「ブハァッ!」

 あ、鼻血を出しました。やはり、父さんは兄さんの父ですね。兄さんと仲良く鼻に、ティッシュを詰めています。

「父さん幸せだ。1日の仕事の疲れが吹っ飛んだよ」

「ああ、俺もだよ。なんか、いろいろ辛いことを一瞬忘れられたね」

「渚はどうだ?」

「僕はノーコメントで」

 話を振られたので、黙秘権を行使した。

「イッセー、渚はむっつりだと思うがどう思う」

「父さんの言うとおりだと思うぜ」

 なぜか不当な評価をされたんですけど・・・・・・・。

「しかし、若い子はいいな! 肌の張りが違う! 母さんとは―――」

 母さんが父さんの後ろに近づいて行った。さながら、ジョー○のように。ネタで言うなら、志○、後ろ!、後ろ! 的な感じ。

「母さんとはなんですか? お父さん」

 一瞬で父さんの顔が青ざめた。鼻に詰めていたティッシュが落ちる。視線で助けを求められているように感じるが、僕も兄さんも父さんから視線を外す。

「か、母さん! えっと、その、あれだよ! あれ!」

「あれですか・・・・・・・。O☆HA☆NA☆SHIですね」

「「(父よ、安らかに眠れ)」」

 僕と兄さんの心はシンクロしていた。

 母さんは父さんのシャツの襟をつかんで引きずって行った。父さんの顔は絶望に染まっていた。

「兄さん」

「なんだ?」

「口は災いのもとだね」

「ああ、そうだな・・・・・・・」

 二人の裸エプロンで興奮していた兄さんも、母さんの覇気を感じて一気になりを潜めたらしい。ニヤニヤした表情が一変している。僕と兄さんは1つ賢くなったようだ。

 ちなみにだが、リアス先輩とアーシアさんの二人は裸エプロンのまま料理を作った。・・・・・・裸エプロンのせいではないと思うが、いつもよりおいしく感じた。





■◆■◆■◆■◆■◆■◆■◆■◆■◆■◆
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ