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黒子のバスケ 無名の守護神
第十四話 王者、秀徳高校
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なことあったっけ。
その時は「逆のミスディレクションをします。」とか言っていたよね〜。
「クロちゃん。頑張って〜。」
頑張って高尾くんに勝ってくださいね。
心のそこから応援してるよ。
しかしそこから誠凛は秀徳に点差を広げられていった。
第1Q終了時点で14対21。
7点差。
追い付こうと思えば追い付けるけどクロちゃんが高尾くんにマークされている以上クロちゃんあてにできないはず。
ここが監督も腕のみせどころですよ。
「二戸部くん。第2Qは水野くんと交代(チェンジ)してもらうわ。」
「・・・・・(コクり)」
「任せてください。」
やっと出番か〜。
でも思ったよりは早かったよね〜。
「水野くんは火神くんと一緒に緑間くんにマークしてちょうだい。」
「了解です。」
なるほど。
火神くんでは取れないから僕も一緒になって緑間くんをマークするのか〜。
別に問題ないけどね。
「水野くん。第2Qはこっちも攻めていかないといけないからどんどんシュートを撃ってちょうだい。」
「わかりました。」
そろそろインターバルも終了のはず。
そうしたら景気付けに一本決めて見せれば流れを変えられるかも。
入んなかったら火神にリバインドしてもらえばいいし。

「その程度の奇策でひるむと思うか!」
本当の狙いはこのあとだよ。
でも高尾くんに止められて失敗することを考えて。
「始めっから緑間くんに付いていれば問題ないよね〜。」
「水野。」
火神も抜かれたんだ。
予想はもちろんしていたけどね〜。
シュートをやろうとしていたけど
「ための時間が長いんだよ。」
中学時代よりための時間は短くなっているけどまだ見えるよ。
だってそれが緑間くんの癖なんだもん。
他の人にない個人特有の癖。
三年間一緒にいたからちゃんと覚えているよ。
「本当にやりにくいのだよ。」
「そうですか〜。」
緑間くんは僕のことが少し苦手みたいなんだよね〜。
同じチームなら問題ないみたいだけど。
でも僕は緑間くんのおかげでシュートが入るようになったから苦手と言うよりも尊敬してるんだよね。
「僕はここからでも入るようになったんだ。」
僕はセンターラインまで戻ってマークを振り切りシュートを撃った。
「緑間くん。僕のシュートも落ちないんだよね〜。」
第2Q一本目のシュートを決めた。
ここからが本番ですよ〜。
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