暁 〜小説投稿サイト〜
問題児たちが異世界から来るそうですよ?  〜無形物を統べるもの〜
虎は死に、吸血鬼が登場する
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一輝たちは、ゲームを行っている居住区画へと向かっている
どこでやっているかは女性店員に聞いた。

「んで?お前らは昨日、白夜叉と何をしてたんだ?」
「まず、五分ほどあのゲームについて話をしていました。」
「たった五分?」
「ええ。元々、あのゲームについてある程度知ってたみたい。」
「私達、当事者の意見を聞きたかっただけのようでした。」
「その後は?」

一輝としては、そっちのほうが気になっていた。

「まず、服を作るからと採寸をされました。」
「正確には、採寸という名目でセクハラをされたわ。」
「・・・それでもちゃんと、採寸はしたんだよな?そのメイド服があるってことは。」
「採寸は、白夜叉を茨で縛ったりしてたらきた、女性店員さんがやってくれたわ。」

《白夜叉は何もせずにただセクハラをしてたのかよ・・・。そりゃ呼び捨てにもなるな。》

「・・・なんとなく予想はつくが、その後は?」
「白夜叉さんのコスプレコレクションを見せてもらって・・・」
「その中には露出の少ない可愛いのもあって・・・」
「それを着て騒いでるうちになんだかテンションがおかしくなりまして・・・」
「恥ずかしいのとかも着て写真撮影を・・・」
「それがこの写真か。」

一輝はDフォンのデータフォルダを開く。

「ところでそれ、どの写真で登録しているのですか?」
「まさか、下着姿じゃないでしょうね?」

二人が笑顔なのにとっても怖い。
その証拠に、周りの人たちが距離をとった。

「い、いや。登録はメイド服でしてる。気分で他のに変えるかもだけど、下着にはしないって約束するよ。。」
「そう。ならいいわ。」

二人が普通の笑顔に戻った。

「さて、今朝ジンと話してたんだが、お前達には子供たちと一緒に働いてもらいたいんだが、かまわないか?」
「ええ。それぐらいはするわ。」
「私達は一輝さんに隷属している立場ですし。」
「ありがとう。じゃあ、よろしく、っと。ちょうど着いたな。」

そんな話をしているうちに、目的地に到着した。



               ===============



「黒ウサギ!早くこっちに!耀さんが危険だ!」

《ん?何かあせったような声が聞こえるな。》
一輝は偶然聞こえたその声に、いやな予感が広がる。

「なんか、ジンのあせった声が聞こえるから先に行く。二人は後から来てくれ。」
「了解。」
「解りました。」

一輝は自分の走る速さを操り、ジンたちの元へと急ぐ。

「こ、これは・・・ひどい怪我です。すぐに・・・」
「何があった。」

そして、一瞬でジンたちの下へとたどり着き、すぐ近くにいた黒ウサギに状況を尋ねる。

「い、いつの間にここに?」
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