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ロザリオとバンパイア〜Another story〜
第12話 真相と決着
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アカーシャ side




アルカードの異常に皆が気付いた。

(おかしい……アイツの妖力が全く感じられない……。)

アカーシャは戸惑いを隠せなかった。

アルカードは、真祖の吸血鬼(バンパイア)

その力は普通の吸血鬼(バンパイア)の力を遥かに凌駕するんだ。

そして、妖力は吸血鬼(バンパイア)にとって、力の源だ。

妖力も絶大で強大。

妖力を力に変換するその能力。

その妖力が強大であるが故に、こでまでも多大な被害があった。

何よりも数多の妖怪を、人間を吸収してきて……。

更に力は増していた。



そう…… 戦ってきた間でも健在だったその強大な妖力が今は全くといっていいほど感じられたのだ



つまりは…… 考えたくは無いが、(アルカード)は瀕死と言っても良い状態だ。

ジャックの力。

それも凄まじいものだった。

この世の全てが吹き飛んだかのような光景だったからだ。

≪あれ≫を受けて立ってるのなんてありえないとも思える。

だから、アイツが今の状態……と考えればつじつまは合うのだが、



皆、違和感が拭えなかった。



「彼の攻撃を受けて?でも 全てを払ったのになぜ動けるというの?」



それなのだ。

力の源である妖力がないのに、あの爆発を耐え切った?

防御をするのにも攻撃をするのにも、何をしても妖力は絶対にいる。

それは、燃料のようなものなのだから。

だから……全く理解できなかった。






アカーシャ side out









皆が異変を感じている時。


その疑問にはジャックが答えていた。

『……まだ、気が遠くなりそうだが… マシにはなったようだな…。』

ジャックは そう喋りながら上半身を起こしていた。

「ッ!!無理しちゃ駄目よ!あれだけの力を使ったんだから!」

アカーシャが心配そうにジャックの方に向く

「今の主はいわば 抜け殻の様なものじゃろ?ならば 安静にしておらんか。ここからは引き受けたからの」

東方不敗もそう答えた。

あの威力の力を使ったのだ。

本人も言っていた事。

無闇に動くのは危険だと2人は思ったようだ。

「……いや あのアルカードの様子は 明らかにこれまでとは違う、ジャックの攻撃を受けて妖力が消えたと言うのか?」

御子神だけは、冷静(クール)だったようだ。

アルカードの異変をそのままジャックに尋ねていた。



『俺の力…… 大体
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