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なのは一途のはずがどうしてこうなった?
外伝エピソード04
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戦って分かり合う。
きっちりと高町なのはの血を受け継いでいると思う。
いや、俺となのはもそう言えば、出会った当時は戦い分かり合ったような。
……本当の娘ではないが、受け継がれるモノはちゃんと受け継いでる。
闘争の血だろうか……。
ヴィヴィオとアインハルトは戦う。
互いに分かり合うために。

廃棄倉庫区画。
救助隊の訓練でも使っている場所で、使用許可は取ってある。
周りに迷惑をかけないと同時に、互いに全力全開で戦える。

「アインハルト・ストラトス参りました……」

アインハルトと視線が合う。

「やあ。元気か?」
「はい。二度目ですね……」

俺への挨拶はそこそこにして、アインハルトはヴィヴィオの方に向かっていった。
言葉数は少ない。
彼女たちは、これから全力全開で戦う。
交わす言葉は、拳で。

「――それじゃあ試合開始!」

魔法なし。格闘のみの5分間1本勝負。
両名大人モード。
初めから全力全開の拳がぶつかり合う。

「この勝負どう思う?」

ヴィヴィオの師匠であり、格闘技を教えているノーヴェが聞いてきた。
ここ最近のナンバーズ達は主に俺の娘や息子の面倒を見ながら管理局で働いている。
過去の敵が今では家族ぐるみの付き合いとなっている。

「それは、鍛えているノーヴェが一番わかってるだろ」
「まあ、今のヴィヴィオでは勝てないわなぁ」

なかなか、厳しい意見だが同意だ。
結構良い感じで攻めているが、決定打にはなっていない。
アインハルトはカウンターを狙っている。

「次くらいにカウンターかな……」
「ああ、だがヴィヴィオも良い感じだろ? だからさ――」

――今度、夜の相手よろしく。
――はいはい。
浮気ではない。
なのは達も承知の関係だ。
紆余曲折あったが、ナンバーズ数名とは肉体関係がある。
罠にはめられて、はめてしまったという感じだ。
その時のいざこざは今では良い思い出である。

「――覇王、断空拳!!」

……これは決まりだな。
アインハルトの断空拳が、ヴィヴィオの腹部に直撃した。
だが、ヴィヴィオも負けていない。
当たった瞬間に、アインハルトの顎先端部分にカウンターがかすっていた。
アインハルトは今は自覚症状がないみたいだが、確実に脳が揺れている。
おそらく、戦闘後に倒れるだろう。
ヴィヴィオの方は、ノーヴェ達が診ているから、俺はアインハルトを支えるか。

「おっと。大丈夫か?」
「あ、あれ?! すみません……」
「気にするな。最後、ヴィヴィオのカウンターが顎にかすっていたからな。戦闘終了で気が抜けて一気に効いてきたんだよ」
「だ、大丈夫です!」

アインハルトはそういって離れようとしたが、足元が安定せず
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