3-1
[8]前話 [2]次話
親友が死んだ。
大切な親友が死んだ。
その日は、単純な偵察任務だったらしい。
本来アラガミが現れない地域の偵察……それなのに、奴は殺された。
原因は、フェンリル側の大きなイレギュラーだった。
アラガミが現れない……？ 大量のザイゴートとコンゴウの群生地に放り出しといてよく言う。
奴はフェンリルに騙されたも同然だ。
遺体として残った物など、何一つない。
奴は……もう帰ってこないのだ。
「なぁ、ソーマ」
「……なんだ」
「やっぱり……人ってのは、あっさり死ぬもんだな」
「俺達は人間だ。バケモンの一部を取り込んでいるとはいえ……人間なんだ」
俺は……泣く事しかできなかった。
７月２日１１０２時
荒鋼リュウジ、殉職。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
[7]小説案内ﾍﾟｰｼﾞ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿ｻｲﾄ〜
利用規約/ﾌﾟﾗｲﾊﾞｼｰﾎﾟﾘｼｰ
利用ﾏﾆｭｱﾙ/ﾍﾙﾌﾟ/ｶﾞｲﾄﾞﾗｲﾝ
お問い合わせ
2024 肥前のﾎﾟﾁ
しおりを解除