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問題児たちが異世界から来るそうですよ?  〜無形物を統べるもの〜
A CAPTIVE TITANIA @
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「君の目的と言うか、人を神隠しにあわせる理由って・・・何?」
「そ、それは・・・それが私たちで決めた規則なので・・・」
「ダウト。」

鳴央が驚いたように、ビクッ、となった。

「ど、どうしてそんなことが・・・」
「いや、あの言い方で解らないのはよっぽどのお人よしくらいだろ。それに、この“ギフトゲーム”をするためにあるような箱庭で記憶、記録から消えるってのは・・・」
「それは・・・」

鳴央は反論できる材料がみつからず、うつむいて口を閉ざしてしまった。

「だから、俺は何か事情があるんじゃないかと推測した。」
「・・・はい。一輝さんのおっしゃるとおりです。私には目的があり、一輝さんをだまして神隠しにあわせようとしていました。」
「そうか。」
「はい。本当にすいませんでした。」

鳴央は謝ってすむとは思わず、それでも心の底から謝り、頭を下げた。
そして、それを見た一輝は・・・

「うん。許す。」

あっさり許した。

「はい。簡単に許してもらえるとは・・・って、え?今なんと?」
「だから、許すって。ちゃんと謝ってくれたし、事情があったんだから。人を神隠しに合わせないといけないほどの事情なんでしょ?」
「はい。」
「だったら問題ないよ。ところで、まだ質問タイムは継続中?」
「・・・どうぞ。」

鳴央は一輝が簡単に謝ったことと、今そんなことを聞くかと言う二つのことに戸惑いながら返事を返した。

「じゃあ質問。・・・その事情は何?ここまでかかわった以上知る権利はあると、俺は見たけど?」
「・・・解りました。」

そこで鳴央は一拍おき、

「それはこの森に魔王が一つのギフトゲームを設置したことが原因です。そのギフトゲームのせいで・・・私の大切な人は捕らわれてしまっているんです。」
「ここでも魔王か・・・」
「はい。詳しいことは“契約書類”を見たほうが早いです。ついてきて下さい。」

そういって歩き出した鳴央に一輝は一言もしゃべらずついて行った。



         =============



「これです。」


鳴央が止まったのはさっきの場所から少し進んだところにある小さな鳥居の前だった。
そして、彼女は鳥居に貼り付けてある一枚の羊皮紙を指差した。

そこにはこう書いてあった。


『ギフトゲーム名 “A CAPTIVE TITANIA”
・ プレイヤー一覧 この森で神隠しにあったもの全て
・ 登場人物一覧 村人全員
         神隠し
         妖精の女王

・ プレイヤー側クリア条件 捕らわれの少女を解放せよ。
・ プレイヤー側敗北条件  降参。
              村人によって贄とされる。


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