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蒼天に掲げて
十三話
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。お主がいなかったら村がどうなっていたか分からない」

「ふむ、州牧の使者の割に礼儀がいいとは珍しいな。州牧になった人間はさぞ良い奴なんだろう」

「ああ、そこらへんの貴族とは比べることすら失礼なくらいな」

「ほー、それは見てみたいね。こちとら旅仲間とはぐれて行くあてがないんだ」

「それなら一緒にくるといい、歓迎するぞ」

「それじゃ遠慮なく。ああ、俺は稲威だ、字はない」

「私は夏侯淵だ。稲威よ、よろしく頼む」

 このあと、夏侯淵達と一度村に行き、黄巾賊を討伐したと伝えた。
 そして、俺は州牧の者に会いに行くべく、夏侯淵の軍にお邪魔させてもらうことにした。



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