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【新約】魔導循環〜Magical circulation〜
Δε?τερη ιστορ?α/Και εξα?σια μαγε?α τ?χνασμα/Ν?α και μ?γο?
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らないのだ。


 しかし。ここからが《新魔術師》たちの凄い所なのだ。

 
 機巧魔術で生み出された人形たち……《オートマトン》と呼ばれる……はそれぞれが別々の魔術回路を持っている。つまり、使い手(マスター)とは違った魔術の魔術回路を搭載することができる。

 ここで活躍するのがかの《完全神導体》だ。これは『オートマトンの魔術を自分に反映できる』という応用ができる。

 つまりこれを使うことで、自身のものとは違う魔術を使用できる、というわけだ。

 
 《旧魔術師》は『手数の多さで攻める』ことを得意とする。

 それに対し、《新魔術師》は『仲間内のチームワークで対抗する』ことを得意とするのだ。

 
 これもまた、《旧魔術師》と《新魔術師》が不倶戴天たる理由の一つなのである。



 ***


 
 何度も記述している通り、《新魔術師》はとある男の作りあげた《人工魔術回路》を使って創られた新しい次代を担う魔術師達である。

 《旧魔術師》が《新魔術師》の魔術を《間違った魔術》として大きく非難・否定しているのに対し、《新魔術師》たちが《六門魔術》を否定しているかというとそうでもない。

 逆に、《新魔術師》達は《六門魔術》を日常的に使用しているといっても過言ではない。

 前述の《機巧魔術》もさることながら、単体での戦闘にも普通に《六門魔術》を使用する(これは《六門魔術》が魔術の基本としていかに重要視されているかということの表れであると考えられる)。

 しかし《人工魔術回路》には、《魔力不活性調和の法則》のほかに致命的な欠点が存在する。

 それこそが《魔力容量》である。

 これが曲者なのだ。

 《旧魔術師》たちの持つ天然魔術回路に対して、錬金術によって作られたいわば形だけの魔術回路では、大量の魔力を有する上位魔法の魔力に耐えることができないのだ。

 つまり、彼らが使用できるのは《白魔術》だけ。儀式魔法をはじめとする上位の《黒魔術》には対応していないのだ。

 
 この戦術・戦力的な圧倒的不利を、《新魔術師》達は強固なチームワークと、概念に束縛されない自由な発想による応用で覆してきた。


 そして、今日まで《旧魔術師》と《新魔術師》の戦いは続いているのである。
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