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DQ4 導かれちゃった者達…(リュカ伝その3)
第5章:導かれし者達…トラブルを抱える
第32話:頼りになるトラブルメーカー
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〜……妻子持ちってナンパしちゃダメなのぉ?」

「良いわけねーだろ!」
「お、良いツッコミをするね。でもね……ベッドじゃ僕が突っ込むよ(笑)」
最悪だ……チャラいし、浮気性だし、いい加減っぽいし、絶対にミネアに近付かせないようにしないと!

私が固い決意を持って、ミネアとナンパ野郎の間に割り込んだその時……
「あー、お父さん発見!!」
離れたところから少女の大きな声が聞こえてきた。
この声は……リューノか?

「あれ、リューノにリューラじゃんか!? どうしたのこんな所で?」
え、二人と知り合いなの!?
つか“お父さん”って叫んだわよね……あの()

「うぇ〜ん……会いたかったよお父さ〜ん!」
「さ、寂しかった……え〜ん、寂しかったよー!」
私の目の前では、猛ダッシュで近付いてきたリューノとリューラが、ナンパ男に抱き付いて泣き散らしている。

え、マジで……コイツが二人の父親なの?
……って事は、ウルフのお師匠さんってコイツ!?
師匠で上司で最も尊敬する男って……コイツなの!?

「よしよし……ほら泣き止んで。折角の美人が台無しになっちゃうよ」
左右の腕で二人を撫であやし、優しい口調で落ち着かせるナンパ男。
先程までのチャラさは、今はもう見られない。

優しさに溢れる素敵な父親にしか見えない。
気付くと私も見とれていた……
きっとミネアと同じ表情で見とれているんだろう……

「お、ウルフ……お前も一緒だったのか?」
すると村の方に視線を向けた男が、誰かを発見して呟いた。
彼から目が離せない私には、その言葉で予測するしか出来ないが、どうやらウルフも気が付きやってきたみたいだ。

「パパ〜ん!」
素っ頓狂な雄叫びと共に、男に駆け寄るウルフ……が、
(ゲシ!)「ふおっ!」

両腕を娘達で塞がれた男は、スラリと長い足を突き出し、抱き付こうとするウルフの顔面を押しとどめる。
「どういうつもりだキサマ……実の息子とだってハグなどしないというのに!」

「だ、だからって……顔はやめてよね。リュカさんには及ばないけど、俺だってイケメンなんだからさ……股間の次に大切なんだから!」
互いに凄い事を言っているが、表情は笑顔で嬉しそうだ。

しかし、急に男の表情が真面目になり、抱いているリューノと近付いてきたウルフを交互に見詰め、何やら呟きだした。
「あれ……もしかしてお前達……」

マーニャSIDE END




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