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少年は魔人になるようです
第20話 魔人達は思惑に嵌ってしまうようです
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なかったのでね。大人しくして貰おう。

『魔法の射手・雷の3矢』」


男が魔法の射手で私を痺れさせようとするが――


「無駄じゃ、愚か者が。王家の魔力を使える者に、魔法など効かぬ。」


届く前に、無効化する。


「ああ〜、そう言えばそうでしたね。全く面倒な。…やはり、これを使うしかないですね。

言っておきますが、これ、高いのですからね?」


そう言うと男は、懐から木の様な物を取り出し、火を付ける。

すると、奇妙なほど大量の煙が出て来る。


「魔法は打ち消せても、これの効果は打ち消せませんよ?なんせ、唯の煙ですからねぇ。」


何を言っているのかと思ったが、直ぐに効果が現れる―――――。


ドサッ

「…な、何じゃ…、これ、は………。体に、全く力が入らぬ………。」

「これは闇でのみ取引される、とある木の枝でね。

これの煙を吸うと、不思議な事に女は筋肉が弛緩し、動けなくなるんですよ。」


カチャッ、と鍵を外し、男が牢の中に入って来る。


「ククク、さて、楽しませて貰いますよ、お姫様。」



・・・こんな事ならば、せめて自分の気持ちを伝えておきたかった・・・・。

フフフ・・・、いつも後悔してばかりじゃな・・・。

もしも・・・、今度、生きて会えたならば、今度は言えると、良いな・・・・。


「…………シュウマ………………。」


そして、目を瞑る――――


ガンッ!!


「?!なんn」
――――キンッ  ボッ!!



空気を斬る音と、何かが燃える音がして―――


ギュッ・・・・


あの、暖かいものに包まれる。


「……間に、合った…………。」


その声に目を開けると、涙で酷い顔になっている、シュウマがおった。


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