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少年は魔人になるようです
第15話 魔人は友と別れるようです
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。そぉろそろ、光秀が来てしまうだろぉうなぁ。」

「んじゃ、立会人は俺がやるよ。」

「フフフ、私達の戦いが永劫語られるとは、光栄だよ。」

「安心しろ。閻魔には話し付けとくから。」

「ふぅははははは!!丁ぉぅ度良い冗談だぁ!!」

「二人とも、辞世の句はあるか?」

「「……これじゃ(だよ)」」(スッ

「準備よすぎるだろう……。

…オッケー。それじゃ、両者構え!!」

「第六天魔王、織田ぁ信長。我は、魔おぉぉうぞ!!」

「求む者、松永久秀。卿からは、混沌を賜ろう。」

「それでは、―――始めえ!!!」


「いざや開かん、冥底の門んん!!!!」

「愉快だよ、こうも心が躍るとは!!!」




――――――――――――――――――――――――

1598年 王都オスティア



Side 愁磨


俺は、十年前から魔法世界に居続けていた。

―――ジオンにやったお守りの、片割れが砕けたからだ。



「―――ああ、もう、か・・・・・。」


ジオンが弱々しく声を出す。

ジオンは現在114歳。人間にしたら80中後半。

娘のキアルも今では60にもなり、孫すらいる。


「なんだよ、もうって…?」

「分かっているくせに、聞くんじゃない・・・・。」

「そうだな。……安心しろ。お前等は全員死んだ後も、

同じ場所で過ごせるようにすっからよ。」


「いや・・・・どうせなら、来世でも逢えるようにしてくれ。」

「……ちょっと難しいが、頼んどくよ。」

「ハハ、神様は、お前の友達かよ・・・?」


「似た様なのと知り合いなだけだよ。

……俺の友達は、お前らだけだ。」

「・・・・・心臓止まるから、そう言う事言うなよ・・・・・。」

「じゃ、訂正。

第六天魔王と嫌味なお茶好きと、熱血馬鹿も友達にしとこう。」

「ハハハ、そうかよ。

・・・・・・ありがとう。」

「フン。………気が向いたら、じゃなく。また会いに行ってやるよ。」

「・・・・・・最期にお前の素直な気持ちが聞けて良かったよ。

じゃあな・・・・・・。ま、・・た・・と、も・・・・・・」

「……お前がなりたくないって言っても、なってやるさ。」

「ハハ。・・・・・・あり、が・・・と・・・・な・・・・。



――――――――人の死で、泣いたのは初めてだった。


Side out

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