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少年は魔人になるようです
第14話 時はメイドインヘヴンのようです
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尤も、日に二、三回は掛けないといけないだろうけどねぇ。」

「それが解けただけなのね。今までのアリアが嘘みたいだよ。」


そう。今のアリアは借りて来た猫みたいに大人しい。

表情はあるんだが、無口になっている。性格悪かった方がどんなに助かった事か。


「洗脳が解けた事は喜ぶべきだろう。

それよりまずはアリアを此方に引き渡して貰おうか。」

「いや、それが出来たら苦労は…(ギュッ)…ああぁぁぁあぁぁ。」


グレゴ(ryの言葉に、俺の服を更に強く握るアリア。

どうしてこうなった。マジでどうしてこうなった。


「・・・・・・いや・・・。」

「アリア。何故、その男から離れないのですか?

さっきの説明を聞く限りでは、どうも……。」

「・・・この人は、私を助けてくれたの。でも、私が悪い事、したの。」

「要領を得ないわねぇ〜。困ったわぁ〜。」

「ハァ…。アリア。詳しく話してくれるか?」

「・・・・うん。あのね―――――」


アリアの話しは、あのトラックに轢かれた所から始まった。

あの時のアリアは洗脳が半分くらい解けていて、

自分を助けた俺を探しに行って、謝ろうとしたのだ。


しかし、俺を見つけたは良いが、目の前にクルセウスが居たのが不味かった。

クルセウスから洗脳魔法―――

では無く、別人格を植え付け体を乗っ取る魔法を掛けられ、

あの性悪モード(黒アリア)になってしまったのだ。

そしてこの時、『アリアの意識』は外を認識出来るんだそうだ。


だが、既に途中まで言ってしまっていたので、

仕方なく黒アリアは俺に礼を言い、去ろうとした、と。


そしてさっき。一番最初は黒アリアが1/3残っていたのだが、

強制執行の問答をする時に、完璧に意識が戻ったのだそうだ。

要するに――――


「轢かれる時に付けて貰い、クルセウスの呪縛から解放してくれた。

二回も貴方を助けてくれたシュウマに感謝している、と。

そう言う事ですね?」

「うん。パパは・・・・とっても強いの。・・・だから、スキ。」

「ハハハハハハハハ……。ああー、そうかい。

と、ところで、なんでパパ?」

「わたしを、いっつも、助けてくれるの。だから、パパ。」

「……そう言うのって普通は王子様とかでは無いのですか?」


余計な事を言うな!レイジアーク!!!


「・・・うーんとね、おーじさまは、かっこいいの。

でも、パパはかっこよくて安心するの。だから、パパ。」

「はっはっは。そうかそうか。俺をパパと呼んでくれるか。」


子供、というか大抵の奴は、俺の事いっつも女としか見ないから
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