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管理局の問題児
第12話 ファーストアラート
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ェイトちゃんとリクくんは空にいるガジェットを叩くから、フォワード四人はリニアレール内にいるガジェットを倒してレリックの回収をお願い」

 四人は頷く。
 そしてなのはは、コックピットにいるヴァイスにハッチを開けるように言った。

「じゃあわたしとフェイトちゃんは先に行くから」

「皆無事に帰ろうね」

 そう言ってなのはとフェイトはハッチから飛び降りた。

「さて、俺も行くか」

 リクも二人に続こうとハッチの淵に立つ。
 義魂丸を取り出し、口に入れ噛み砕き、死覇装を纏う。

「そういえばお前ら、今日が新型武装の初使用だったっけ?」

 リクの言葉に四人は頷く。
 初使用というか、ぶっつけ本番というやつだ。

「いいなお前ら。俺なんて十年以上ずっと同じ…でもないが、俺だって新武装が欲しい」

 そう漏らすリクに突っ込む者は誰もいない。
 それはリクに呆れているのではなく、リクから発せられる強烈な魔力に圧倒されているからだ。
 エリオとキャロは実際に見るのは初めて。そして、普段から訓練しているスバルとティアナも、訓練とは違う、リクの真剣な表情を見て押し黙っていた。

(な、なによ。ま、真面目な顔して…)←ティアナ
(リ、リクさん…かっこいい…)←スバル

 とかなんとか思っていた事をリクは知らない。

「無視かお前ら。まあいい。俺は先に行くぞ。じゃ、―――武運長久を祈る」

 そう言ってリクはヘリから飛び降りた。
 ちなみに、最後の「武運長久」は言いたかっただけである。

 こうして、新人達、そして、リクの機動六課での初めての戦闘が幕を開けたのだった。


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