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少年は魔人になるようです
第1話 少年は回想するそうです
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Side 愁磨

皆様初めまして、織原愁磨と言います。

どこにでもいるかは分からないけど、まぁ普通のオタクです。



さて、俺は今一列3万人はいるのではなかろうか、と言う列がたくさんある内の一つの最後尾にいます。

いえ、いきなり並んでいた、と言った方が正しいでしょうか・・・HAHAHA

・・・なに!?why!?一体俺に何が起きたというんだ!?落ち着け俺、クールになるんだ。

今俺に足りないもの、それは、情報、思考、理性、頭脳、気品、優雅さ、冷静さ!

そして何よりも―――!速さが足りない!!

いや、だから落ち着けと。・・・・ふぅ。(賢者タイムにあらず)

おばあちゃんが言っていた。困った時は回想に入れと!

それではどうぞ!!






―回想―

「はぁ・・・・」


まったくあのDQNどもは・・・なんであんなに脳みそが足りんのかね?

口で負けたからってすぐに集団で来るのは駄目だと思うんだ。

しかも教師共もPTAが怖いからってなにもしないしさ。

ったく、これだから現実(リアル)ってやつは嫌いなんだ・・・・まあいいか。

漫画みたいに突然能力に目覚めるとか、SSみたいに転生とか出来る訳ないし。

学校以外はそれなりに楽しいしな。




さて、今日のバイト・・・はモスだけだったな。

ちなみに俺の学校はバイト禁止だ。

ならなんでやってんのかって言うと所謂俺の家は片親ってやつで、母さんしかいない訳だ。

んで、実家が田舎だったから比較的仕事のあるであろう都心の方に越してきたわけだ。

勿論仕事は見つけてからな。それからちょいと不便だが安い家見つけて、転校して、学校に許可貰っただけ。

学期初めに転校してきて、もう半年は経ったから不便さには慣れたけどな。


「織原〜今日はもうあがっていいぞ。特売に間に合わんぞ〜。」


と、店長からいつも通り親しんだような小馬鹿にしたような声がかかる。

いや、悪い人ではないんだけどさ。


帰還命令が出たので準備をし、声をかけてスーパー向かった。




「〜♪」

そして特売後の俺は収穫が上々だった為、上機嫌だ。

まさか超高競争の戦場である「牛肉2kg50円」が手に入るとは思ってもみなかったのだ。

しかも「業務用ビーフシチュー1kg100円」まで手に入ったのだ。もはや何を作るべきかは明白だな。

そうだ、しかも今日はラノベの発売日じゃないか。買っていかなければ。

いくら金がないと言ってもこの趣味だけは譲れんからな。

ちなみに織原家の――といっても二人だけだが――の食費は俺の財布から出ている。

母さんはお世辞にも料理
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