暁 〜小説投稿サイト〜
とある碧空の暴風族(ストームライダー)
幕間
Trick14_信乃と仲良くしてもらってありがとうございます♪
[1/6]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話



「腕の関節は外側には曲がりません。ですから、右手ナイフ攻撃は相手の右側に
 避けるのが一番効率が良いです。

 しかし、いきなり右側に回っても相手が対処する可能性があるので、
 始めの数回の攻撃は、わざと後ろの方に逃げてください。

 その後に右側に回り込む方が相手の不意を付けます」

風紀委員訓練場。

西折信乃はそこで格闘訓練の指導をしていた。


先日のグラビトン事件から1週間が経ち、信乃の手の怪我も完治した。

信乃が言った通り傷は3日後には治っていたが、その間の信乃は目の下のクマで
信乃本人よりも周りの人間が心配していた。

傷が直った4日目には熟睡できたようで、今では顔色も問題なく健康体になっている。


現在、風紀委員の上からの命令で風紀委員予備軍の少年少女10人を指導していた。

「鉄パイプとか、リーチの長い武器の時はどうしたらいいですか?」

「振りかぶる動作の武器は、懐に潜り込む動作をフェイントにして
 すぐに攻撃範囲から出るようにした方がいいです。
 何度も振り回させて疲れるのが安全策ですね。
 あと他にも・・・」






「信乃さん、教えるのが上手ですね」

「そうだね〜、ほんと何でもできる人だよ」

訓練をしているグラウンドの端の方で佐天と初春が信乃を見ていた。

信乃はこの場所に来たことがなかったので、初春が案内役を買って出た。
ついでにその場に居合わせた佐天もついてきたのだ。

「不良も20人以上を相手にして楽に勝てたし、何かの格闘技でもやってたのかな?」

「帰りに聞いてみますか?」




ということで帰り道。

「格闘技というよりは“総合格闘術”を習ってましたよ」

「「総合格闘術?(ですか?)」」

「はい、私の父親が総合格闘術の師範をしてまして、私もそれを習ってました。
 8歳からは教えてもらっていないので、今使っているのは8歳までに教えられた
 技術と私の実戦経験を合わせたものになります。

 総合格闘術は武器や素手など関係なく、相手にどうやって勝つかを極めたものです。
 その過程で他の流派の技も多く入れてます、というよりは様々な流派を
 ごちゃまぜにした何でもありの流派なんです」

「てことは剣術もできるんですか?」

「はい、もちろんです初春さん。素手、刀、棒。
 他にも変わりものとしては鎖鎌まで教えられましたよ」

「「本当になんでもありなんですね・・」」

「それよりも、2人とも今日は本当にありがとうございました。
 場所が分からなかったので地図を頼りにしていたら遅れていたかもしれません。
 お礼に何かごちそうしますよ」

「いえ! 前もプレゼ
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ