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もしもこんなチート能力を手に入れたら・・・多分後悔するんじゃね?
剣を掲げし女の御話・V
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ここはまるで魔窟だ。子鬼たちが巣食う異界なのだ。そう叫びたくなる程度に疲れ切った体を机の上に投げ出す。

「小学生ってなんであんなに元気なの?」

紹介が終わると同時に質問の十字砲火を浴びた私はぐったりしながらそう呟いた。
精神年齢が二十?才の私にあの環境は結構辛いものがある。(実年齢は明かせんなぁ!身体は9歳児だけど)

つまり私は今疲れとるんよ。なあんにもやる気おきんとよ。

「だから今は私を眠ら、せ、て・・・くれぇ・・・・・・」
「にゃはは・・・皆悪気があったわけじゃないから許してあげて、ね?」

隣の席の高町なのはちゃんが苦笑いしている。にゃははって凄い変な笑い方。ONEPIECEとかにそんな笑い方の人いそう。
そう、隣のなのはちゃんなのである。この世界こと魔法少女リリカルなのはの主人公、「魔砲鬼帝ナノハ・タカマチ」と思われる少女が横にいるのだ。

「そんな厳つい名前で呼ばれてないよ!?」
「いずれそう呼ばれる日が来るって。そんな気がするもん」
「来ないもん!」

両腕をぶんぶん振りながら否定するなのはちゃんはなかなかにキュート。噂と違って普通の女の子に見える。
噂によると不敬を働いたものにはごんぶとレーザーのOSIOKIを、人の話を聞かないものには肉体言語でOHANASHIをすると聞いていたが・・・

しかし結局私は何をすればいいんだろ?取り敢えず今の生活を続けててもいいのかな?
よく分からないうちにくたばり、よく分からないうちに第二の人生を送り、よくわからないまま生きていく。
・・・あれ?良く分からないまま生きてるのは普通の人も同じかな?何で生きてるのかはっきり自覚しながら生活してる人なんてそうそういないよね?じゃあ私が生きてる理由は私で見つけなきゃならんのだろうか。

「ヒトが生まれた意味って何だろう・・・」
「くたびれた理由が重なって揺れたら分かるんじゃない?」
「あ、アリサちゃん」
「早速仲良さ気じゃないの植物コンビ」

金髪少女亜里沙惨状!!のようである。この子も魔砲少女だったりするんだろうか?
で、植物コンビってなに?ああ、”菜の葉”と”苗”でね、納得納得。しかし私は何の苗なのだろうか?
せめて菜と同じ双子葉類だといいなぁ、私あの新芽が出た時の二葉が可愛くて好きなんだよね。

「初対面の人をいきなり植物扱いはどうかと思うよアリサちゃん」
「何よーいいじゃないこいつだって嫌がってないみたいだし」
「出来ればコイツじゃなくて名前で呼んでほしいけどね・・・」
「ほら、本人もこう言ってるよ?」

本当は口をはさむだけの元気がないだけです。そして後ろから出てきた深い紫のヘアーの少女よ、気遣いありがとう。
で、そんなこんなしているうちに私はいつの間にかなのは、アリサ、
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