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妖精の十字架
〜双無〜
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・・トレース!?』

「遅ぇよ・・・双無・魔王衝覇!!」

右手から黒、左手から白い魔力があふれつつ、両手同時に叩き込んだ
その衝撃は周りに一切漏れることなく全てルーサに注ぎこまれる

『・・・が・・・はぁ・・・!?』

呼吸が止まったのだろう。ルーサの体が大きく波打つ

「・・・これで、封印は解除、だろ?」

そのとたん、ルーサの体が光に包まれ、魔力が回復していった

『たたた・・・えぇ、解除です。今回解除されたのは「憑依強化」あなたはほかの属性を食べると副作用が出ますが、信頼する者に限っては例外となります。それと魔力の総量も増えていますよ』

どんどんチートに・・・
と、思っていたら

『ただし、一度に魔力を消費しすぎると、しばらく寝たきりになりますよ』

「・・・つまり、回復に時間がかかるってことか」

『はい。では、意識を戻しますね。ほかの試練も頑張ってください』

そう言った途端、再び俺の意識の糸が切れた




「・・・つぅ」

目が覚めると、紫色の月が出始めていた

「寝すぎたな・・・行くか!」

遺跡に向かって走り出した
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